Final DOOM – TNT: Evilution / Hurt me plenty(10)

TNT: Evilutionを難易度Hurt me plenty(Normal相当)でクリアした。Final DOOMはTNT: EvilutionとThe Plutonia Experimentの二つのMegawadが収録されているアドオンで、今回プレイしたのは簡単な方だという話だ。実際、難しい所はなかった。全体的に迷路のような構造ばかりになっているが、さほど複雑ではないので、気合と根性があれば進められるだろう。また、単純な迷路ではなく、アトラクションの巨大迷路のような狭い場所も多いので、とっさに火力の出せるコンバットショットガンを持つのが安全だ。というか、あまり戦闘バランスが練られていないようで、コンバットショットガンの使用を推奨されすぎていて、それ以外の武器を使う必要性が少なく、武器の切り替えの無い単調なゲーム展開が続く。

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実のところTNT: Evilutionはあまり面白くないと思う。ここが悪いあそこが良いと言えるほど感性が鋭くないのでうまくは書けないのだが、とにかくDOOM特有の興奮が無かったのは確かだ。これはUltra-Violenceにすれば改善される類のものではないと思う。次に遊ぶThe Plutonia Experimentに期待することにしよう。

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◆Cacodemonと戦った記憶がほとんど無く、マスコット不在の印象

Knee-Deep in ZDoom – バウムクーヘン(9)

軽く遊んで感じたのは、良くも悪くも原形をとどめていないほど改造してあるので、誰でも楽しめるものでは無くなっていることだ。idのスッキリとしたデザインが好きな人よりは、WADをとっかえひっかえ遊んでいるようなDoomerの方が楽しめると思う。Knee-Deep in ZDoomはDoomのEpisode 1にあたる「Knee-Deep in the Dead」をリメイクしたWADで2007 Cacowards に選ばれている。

しかしながら追加された内容は膨大で、本編部分がほんの微かに残っているだけ。リメイクとは名ばかりでidを踏みつぶしてやろうというような悪意のようなものを感じる。それでも凝っていることは間違いないWADなので触ってみる価値はあるだろう。特にラストは強化されたバロンと戦った後にオリジナルのボスが出てきたりとかなり燃える展開になっている。疑問なのはMAPを異常に巨大化させている点。ブルーイエローレッドの鍵の他に、シルバーグリーンオレンジの鍵が追加され合計で六つの鍵がクリアに必要だというのは、さすがにやり過ぎ。そんなに巨大な一レベルを作るぐらいなら二レベル分けた方がはるかにメリハリを付けられると思うのだが。

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タレントの武井壮氏に見えてしょうがない

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◆頻繁に暗闇の中で透明だったり高速移動する敵と戦わなければいけないのが面倒。恐怖を演出しているつもりなのだろうが、暗いだけでシューター的要素が皆無のため何一つ面白くない。なお、DOOM1のリメイクのはずなのにSuper Shotgunが存在するので、ゲームバランスがDOOM2に近くなっていて、この武器を主力に戦っていると押せ押せの雰囲気が出てしまい、恐怖からさらに一歩遠のいてしまっている。ゲームを作るにあたって何でもかんでも詰め込んでしまい、ごちゃごちゃした印象が目立つ

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Master Levels for Doom II – 五点満点で採点(8)

Master Levels for DOOM II は優秀なクリエイター達によるid公式のWAD集のようなものだ。全部で20個のレベルが全て独立しており、武器の引き継ぎが無いので、毎回ピストル一丁の状態からゲームが始まるのが特徴。難易度はHurt me plentyでGZDoomを使用してクリアした。どのMAPも一定の質を保っていて、戦闘難易度は高めになっている。しかし投げ出すほど難しい謎解きもないので、DOOM2とFinal DOOMの繋ぎとして良い位置にあると思う。

製作者別に遊ぶ

各MAPの情報が少なすぎて、どこから手を付けていいのかわからなかったので、DOOM Wikiを参考にして製作者別に遊ぶことにした。ついでに五点満点で点数をつけてみたが、謎解きが難しいMAPが低めなのはご愛嬌。

Tim Willits

  • Attack (ATTACK.WAD) [4.7] : Aから始まるわかりやすい名前なので、最初にプレイするであろうMAP。気持ち良くプレイできるように作られておりゲームのスタートに適している

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  • Canyon (CANYON.WAD) [4.2] : 可もなく不可もなく

Tom Mustaine

  • Paradox (PARADOX.WAD) [4.5] : 弾薬が豊富な上にシンプルな構造なので遊びやすい

Jim Flynn

  • Titan Manor (MANOR.WAD) [3.4] : 気合が入っているのは認めるが、暗闇が多く仕掛けが難解なのでイマイチ
  • Trapped on Titan (TTRAP.WAD) [4.5] : 弾薬に困らなかったので、かなり楽しめた

Christen Klie

  • The Catwalk (CATWALK.WAD) [4.4] : 良質
  • The Combine (COMBINE.WAD) [4.5] : 気持ち良く遊べたが、短すぎて判断できない
  • The Fistula (FISTULA.WAD) [4.8] : 作りが綺麗
  • The Garrison (GARRISON.WAD) [3.8] : 謎解きがややこしいだけ
  • Subspace (SUBSPACE.WAD) [4.6] : 最初から同士討ちが求められる戦闘重視のMAP。非常に短いが達成感がある
  • Subterra (SUBTERRA.WAD) [4.5] : 良質

John Anderson (Dr. Sleep)

  • Geryon: 6th Canto of Inferno (GERYON.WAD) [4.5] : 良質
  • Minos’ Judgement: 4th Canto of Inferno (MINOS.WAD) [4.9] : 謎解きとアクションのバランスが丁度良かった
  • Nessus: 5th Canto of Inferno (NESSUS.WAD) [4.2] : 短いが、それなりに良い
  • Vesperas: 7th Canto of Inferno (VESPERAS.WAD) [3.9] : 見えない床に気が付けなかった。加えてモンスターが見えないようになっている壁があり、弾薬も少ないのでストレスが溜まった
  • Virgil’s Lead: 3rd Canto of Inferno (VIRGIL.WAD) [4.7] : 非常に良く出来ていた

Sverre André Kvernmo (Cranium)

  • Black Tower (BLACKTWR.WAD) [4.5] : 黒い塔を攻略するMAP。敵の数が多く、やりごたえ十分でお腹いっぱいになる

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  • Bloodsea Keep (BLOODSEA.WAD) [4.1] : 外見から統一感があるように見えるが、遊んでみるとちぐはぐな印象を受けた
  • Mephisto’s Maosoleum (MEPHISTO.WAD) [4.4] : 質は並だが、レブナントばかりが出現して苦労する

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  • The Express Elevator to Hell (TEETH.WAD) [4.3] : MAP中心のエレベーターは上下に動く幅が大きく、非常に酔いやすくなっている。赤の鍵だけでクリアできるが、青と黄色の鍵を取ってからアーチバイルジャンプを利用するとシークレットレベルに入れる

以下シークレットの情報

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DOOM 64 TC – The Outcast Levels / I own Doom!(7)

Doom 64: Absolution Total Conversionを作ったSamuel Villarreal (Kaiser)氏の追加したレベルがThe Outcast Levelsだ。興味はなかったのだが、比較的新しい2005年に作られたという情報を見て遊んでみようかなという気になった。クリアして感じたのはDOOM 64よりも理不尽さが少なく、すっきりとしていたこと。Kaiser氏が普段はどのようなMAPを作っているのかはわからないが、少なくともDOOM 64からはかなり毛色の違うデザインとなっている。無論「遊びやすい」という良い方向に変わっている反面、これでもかという洋ゲー臭が減り、少し寂しくもある。脂っこいDOOM 64をプレイした後の締めとして、さっぱりとしたThe Outcast Levelsを遊んでもいいかもしれない。

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Nightmare Spectreはしっかりとゲロを吐けるように改造してある、あっぱれ

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◆Nightmare Lost soul とでもいうのか、緑のロストソウルが出現。誘導弾を撃ってくるので単純に面倒なのに、ワープも組み合わされると凶悪としかいいようがない。早めに倒すべし

DOOM64 TC – ミックスフライ定食の大盛り(6)

Nintendo 64版DOOMを逆移植した「DOOM 64 TC」を難易度”I own Doom!” でクリア。この難易度はPC版DOOMのUltra-Violenceと同等だと思われる。謎解きは標準的な難しさだと思うが、DOOMに慣れていないと迷ってしまうかもしれない。純粋な戦闘難易度は高くないが、スイッチを押した際に敵に囲まれて即死ということが頻繁に起こった。幸いセーブが可能なので然程問題ではないのだが、あまりの理不尽さに昔の洋ゲーらしさを感じる。

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緑の”Nightmare Spectre“はHell Knightと同じぐらいの硬さで厄介。Impを強化した”Nightmare Imp“は透明な上に速い弾を2連射してくるので、遠くにいると見過ごしやすくダメージを貰ってしまう。また”Nightmare Cacodemon“も透明なうえに動きが早く、対処しにくかった。

ゲーム環境は非常に快適。Doomsday EngineはFull HD可能な上にフレームレートは120で安定していた。デフォルトだとフレームレートは35に固定されているが、スムーズという項目を外せば解除される。HUDも現代的だ。

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とにかく下品なDOOMだった。DOOM自体が上品というわけではないが、狭いMAPにモンスターをすし詰めにして、「お前らは撃つのが大好きなんだろ?ん?」と言わんばかりだ。初代DOOMから存在していた恐怖の演出などお構いなしのアメリカンなFPSとなっていた。もはや画面を見るだけで胃もたれしそうなのでリプレイしたくはないが、オリジナルの要素が多く、雰囲気も独特なので遊んで良かったとは思う。