既存のSerious SamをVR化させた作品がいくつかあるが、それらとは違い本作は最初からVR専用として開発されたものだ。2016年発売当初はボリューム不足だったらしいが、現在はそういった印象はない。それどころか、単純に難易度を上げてクリアするだけでも覚える事柄は多いだろうし、自動生成マップにエンドレスモードなど気に入ったプレイヤーが長く遊べるような工夫もされている。普通に遊ぶ場合でも全20ステージはVRデバイス使用する体力消耗を考えれば丁度よいボリュームだと思う。
本作は難易度が高めのゲームであるが、死んだ原因は比較的分かりやすい。大抵は殲滅力不足からの大量被弾になると思うので、ステージに合わせた装備に整えていこう。装備が最適化されていくにつれ、だんだんとAimの比重が大きくなってくるので、繰り返しプレイして敵の配置を覚えていくと、上手に処理できるようになりクリアに近づいていくだろう。手探りで試行錯誤していく泥臭いゲームである反面、ゲーム(各ステージ)の攻略を嬉しく感じる具合のよい難易度でもある。楽しめた。
◆新武器のLaser Swordは近距離から遠距離への範囲攻撃まで対応できる優秀な武器。ファンタジー作品に登場しそうな、剣を振った軌跡にレーザーが飛ぶやりすぎ感は子供心を持ったプレイヤーに大うけだろう
◆個人的には利き手の右手で精密射撃を行い、不器用な左手でそれをカバーするように運用するのが安定した。序盤の左手はレーザーピストル、ショットガン、トンプソンといったもともと精度の悪い銃を使い、半分は当たらなくていいやといった感じで気楽に撃っていた