Quake 2: Call of the Machine – ガンガンいこうぜ(29)

先日Steam版Quake2の大型アップデートで追加されたエピソードCall of the Machineを難易度Medium(2/4)で一周。制作はWolfenstein: The New Orderで有名になったMachine Games。彼らの仕事は20年ぶりに公式EpisodeとしてQuake1へ追加されたDimension of the Pastの印象から、あまり良いものではなかった。たっぷりの弾薬と露骨に置かれたドラム缶とQuad Damageから、さぁ撃ちまくれ!と言わんばかりの下品さを感じたからだ。公式Episodeを謳っていいものか疑問。

しかしこのCall of the MachineはQuake2の過剰な武器性能と彼らの才覚が嚙み合って、愉快なゲームに仕上がっていた。武器と弾薬と回復薬が多く配置されており、その分だけ敵の数も相応に増えている。体感ではQuake2の3倍は超えていよう。弾薬はまず枯渇しないため、安心感をもって強い武器をガンガン使える。特にChain Gunは意図的に使用機会が増やされているようで、ストログ達をゴリゴリと溶かしていくと活躍の少なかったこれまでのQuake2の補完的意味もあり、良かった。お祭り感やスピード感を重視して気軽にインフレさせた印象を受けるが、相応にバランスが取れており楽しい時間を過ごせた。


◆なんでもいいから撃ちまくれ!弾切れはねぇ!!


◆Rail Gunによる田楽刺し。5.6体を巻き込む構造は意外と今まで無かったように思う

Quake 2: Call of the Machine – ガンガンいこうぜ(29)」への2件のフィードバック

  1. この公式アップデートはQUAKE IIリリース当時のマシンスペックでは不可能だった「広大なフィールドで多数の敵と戦う」というのが実現されていてQ2のプレイ感覚に新味を与えたと思います。

    またQ2のシングルでは微妙な存在感だったボスキャラにも存在感を与え、レアキャラだったミュータントも嫌らしい敵として意味を与え、全体的にQ2の再解釈と時代のマシンスペックの向上によりゲーム性の制約が解かれ大きな変化があったと思います。あとアイテムのコンパスが非常に便利でQ2の弱点であった「(変化に乏しいロケーションによる弊害として)次にどこに行けば良いのか解らなくなる」というのが完全に克服されています。むしろ「こんな矢印にそうだけの簡単なゲーム性でいいのか?」と思うくらい。

    この追加パッケージに収録されているニンテンドー64版QUAKE IIも結構面白いですよ。PC版の再現が無理なのでN64オリジナルのレベルデザインをしていて、それが程よくコンパクトで戦闘に緊張感もあり無料のアップデートとしては充分に遊べます。

    • 敵の数が激増しているのが印象的でしたね。しかしその分だけ弾薬が置かれているので、経験者であればすんなりと新しい解釈のゲーム性に馴染めたように思います。全てではないですが元々武器の使い心地が良いQuake2なので、それを使う相手と機会が多く提供されれば楽しく遊べます。ここ数年スペック上の制約をうけない後発のカスタムマップをいくつか触りましたが、Call of the Machineは一番良い出来でした。

      コンパスは良いアップデートでした。元来F1を押してゴール条件を読みながらマップを行き来して進めるというのは、一定のプレイヤーには没入感を与えてプラスに作用すると思うのですが、それよりも多いであろうプレイヤーはあまり好意的でないイメージがあります。そこの補助は本当に助かります。困った時に使ってくれといったシステムなので、自分のペースで進められますし、未プレイのユーザーにも薦めやすくなりました。(Call of the Machineで一度だけナビを使って指示通りに進んでみたところ、同じところをグルグルするよう指示されまして万全というわけではなさそうです。昔のカーナビっぽい)

      64版も興味あるので、そのうち遊ぶと思います。余裕があれば同じ開発のDimension of the Machine(Quake1)にも触れるかもしれません。

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