ひぐらしのなく頃に解 祭囃し編 – 灰色だから良かった(8)

三四を一人悪者にして部活メンバーが団結し、はいハッピーエンド。という安易な流れにしなかったのは良かったと思う。人間という生き物は100%純粋な悪人も100%純粋な善人存在しないわけで、そんな黒が多い灰色だったり白が多い灰色だったりする大勢の人間で構成されている世間というのは、とてもあやふやで不安定なものだ。だからこそ秩序や法律といったものだがあるわけだが、それは置いておいて、ひぐらしの世界というのはその灰色の部分がふとした瞬間に、いとも簡単に、些細な事で、真っ黒に染まってしまうというのがメインテーマのように思う。

ただ、真っ黒とはいっても100%の黒ではないのがよく出来たところで、殺人などを犯した際にも苦悩したり弱気になったり自己を正当化したりと後ろめたさが見えるようになっている。このあたりの細かな描写がうまく、また同じ人物でも違う世界では別のことを考えていたりと、思考が変化したりする様がループもの特有の面白さとうまく絡まっていたと思う。最後の落としどころもよく、総じて楽しめた。綿流し編(第二話)だけは何をするゲームなのかが理解できていなかったので退屈だったが、その次の祟殺しからはなんとなく”読み方”のようなものがわかってきたので、なかなか興味深く物語の中に入っていけた。と同時に「作る側の人間」でないと物語を推測できないのにも気が付いてきたので、ある意味気楽に読めたと言えなくもない。

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今回使用したビデオカードはSiS社のXabre 400で大きな特徴はいち早くAGP 8xに対応したこと。その他にはDirectX8.1への対応と共にミドルレンジ帯のGeForce4 MX440に性能と価格を思い切りぶつけてきたことか。安定性はともかく、3DMarkのスコアと実売価格を比べるとMX440よりもおいしいビデオカードに思えるので、NVIDIAとATIに二強に飽きていた人やゲームを遊ばない人には結構ウケたのではないだろうか。実際に動かしてみると、なかなかの発色と画質だ。別にSiSが嫌いというわけではないが、2002年までくると画質向上のノウハウや環境が業界に出回っていたように思うので、特別SiSが凄いという気はしない。SiS300のボケボケ具合から考えると、画質の向上は目覚しいと言えなくもないが。

GUILTY GEAR Xrd -SIGN- / 突発企画と五段到達(4)

突発企画「ワープであそぼ」

この企画はストーリーモードやコンボ動画でワープを駆使して立ち回る格好良いベッドマンを無理なく簡単に最速で実践してみようというものだ。普段ベッドマンを使わない人や操作に自信のない人を対象としているので、浮遊操作や難しいテクニックは極力省いてある。実戦で使えるかはさておき、少し練習するだけでそれっぽく見えるので、ベッドマンを動かせている感が得られるだろう。なおトレーニングモードでの相手設定は「途中からガード」と「最初だけガード」を使い分けると良い。

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①ダストからのデジャブA’連携(ゼネス氏?)。頭上を通り過ぎようとするベッドマンが足元から現れる
画面端ダスト>前入力>6HS>タスクA’>(裏周り)近S>5HS二段目ヒットから1HS>タスクC>デジャブA’>前ジャンプ空中タスクB>デジャブA’ヒット>2K>5HS>タスクB

②ダストからのデジャブA’連携(そうりゅう氏)。突進してくるベッドマンが背後から現れる
画面端ダスト>前入力>近S6P近S>タスクA’>2P2P2K2D>デジャブA’>2S>2HS前ジャンプキャンセル空中タスクB>デジャブA’背後ヒット>(裏)2K>5HS二段目ヒットから1HS>タスクC

③投げからワープで近づいてワープで崩してワープで追撃する(Wiki?)
中央投げ>タスクA’>2P>デジャブA’黄色ロマンキャンセル>ほんの少し歩いて6HS(裏周り)>タスクB>デジャブA’ヒット>(表に戻る)近S>タスクC

④低空タスクA’による裏周りからの連携(ビーキョウ氏)
画面端2K>5HS>タスクB>低空タスクA'(2369K)>(裏)2K>近S>5HS>タスクB>相手が起き上がる寸前にデジャブA’黄色ロマンキャンセル>6HS(裏周り)>デジャブA’ヒット>(表に戻る)2K>5HS>タスクB

各必殺技コマンド:タスクA’=236K、タスクB=236S(6HSで裏に回っても入力は236のままで良い)、タスクC=236HS、デジャブA’=214K

①真上に判定強い昇竜だと空中タスクBが潰されてしまうかも。②の割り込みポイントはデジャブA’後の2Sだが、距離的にリバーサルを撃ちたくなる間合いではない。よって相手が画面を見ないで無敵技を連打しているか、知っていて命がけで無敵技を連打しているかのどちらかだ。読み合いの範疇。③は2P後に適当に暴れられるだけで潰れてしまうガバガバな連携なのだが、計三回ワープしていため見栄えが良い。④の低空タスクA’は有名な裏周り起き攻め。有名だけど相手が知らないことを祈ろう。

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操作キャラクターが手に馴染んでくれば五段くらいには成れるかなとゲームを始めた頃感じていたが、まったくその通りになった。使用キャラクターがベッドマンということで、実力で勝っているのか、相手の対策不足に甘えているのか、わからん殺ししているだけなのかはわからないが、とにかく五段に昇格した。

Steam版で遊んでいる分にはダウンを奪うまでの純粋なアクションゲーム部分で負けることは少ないので、コンボと起き攻めを伸ばして、キャラ対策を詰めていけば十段には上がれそうだ。対策の度合いとしてはソルカイメイレオあたりは十分な感じだが、ポチョエディアクセルスレイヤー医者ラムエルあたりは絶対的な対戦数が足りず不安。また、チップミリアヴェノムは明確な不利キャラであり、ターンを取れずに負けることも多い。足の速いチップとミリアはともかくヴェノム相手にはじっくりと遠距離でゲージを貯めてから攻める試合展開を覚えていきたい。

X-Men: The Ravages of Apocalypse – クローンが相手(17)

QuakeのTotal conversion「X-Men: The Ravages of Apocalypse(1997)」を難易度Normalでクリア。前々から興味があったところ、2006年からフリーウェアとして公開されたのを知ったので、GLQuakeでプレイしてみた。基本的なことではあるがキャラゲー要素が強いので、X-MENについての知識が無いと、あまり面白いものではない。アポカリプスって誰?というくらいなら問題ないが(丁度2016年にX-Men: Apocalypseが公開されたので彼を知るには都合良い)、ウルヴァリンって誰?といった知識レベルだとパスした方がいいだろう。元がQuakeなのである程度の面白さは保証できるが、満足感は得られないと思う。

戦闘面についてはQuakeのTotal conversionということもあり、とりあえずQuakeと同じように立ち回ってしまうと思うが、これは良くない。敵の攻撃能力が大幅に上昇しているからだ。特にRogue、Storm、Cannonballあたりの飛行組は必中もしくは必中に近い攻撃を行ってくるため、目を合わせるだけでも危険。WolverineやBeastなどの獣系も動きが素早く、体力が多いので驚異的だ。さらにPsylockeやIcemanは超能力や氷漬けでこちらの操作を不能にしてくるので、敵がグループで出現した時にこの二人に捕まると簡単に死が見えるだろう。これら強力なX-MEN達を倒すには、壁からひょいと顔出して撃ってまた隠れるQuake2的な立ち回りが有効だ。加えてオリジナルQuakeの敵の性質を思い出せば完璧。例えばWolverineはFiendが元になっているから横に避けるのが有効だとか、Icemanは元はZombieだから爆発武器で倒さないと復活するなどである。慣れてくれば難易度Normalでも常識的な難しさとなる。

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◆CyclopsはEnforcer、GambitはDeath Knightが元になっていて…つまりは他のミュータントに比べてあまりに弱いのだ。この二人に対して全くもって脅威を感じないことにX-MEN内の格差を感じる(笑)。ビジュアル的にはDeath Knightの放つバラける火炎弾が、Gambitの投げるトランプに変わっているあたりがTotal conversionらしくてとても良い

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◆X-MENが束になって襲ってくるというのは本当に恐ろしいものだ。それを簡単に(?)跳ね飛ばすMagnetoはやはり凄い力を持っているんだなと改めて思った

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Crysis Warhead – 難易度Realisticで二周目(11)

数年前は無印CrysisよりもWarheadの方が爽快で面白いと感じていたのだが、今回のプレイでその評価は逆になった。これは難易度をNormalからRealisticへ上げたこととは関係ない。初回と今回のプレイの間にFar Cry(2004)の高難易度をクリアしたのが理由である。Far Cryは難しいが本当に良いサバイバルゲームだった。CrysisはそのFar Cryに補助輪(ナノスーツ機能)を付けたようなゲーム性であり、”気軽に遊べるFar Cry”として作られているのだ。これはCrytekの自信の現れでもあり、プレイヤーの手にも取りやすくしている点も素晴らしい。

それに対しWarheadというのは当時のPC性能の事情もあり、プレイヤーの層を広げるため先のCrysisをもう一段階軟化させている。ここまでくるとFar Cryの面白さが消えてしまい、難しめのゲームに補助輪を付けたような物に変わってしまっているのだ。商売のやり方としては正しく、実際のゲームプレイも遊びやすく、爆発シーン多めで目でも楽しめ、サイコ軍曹にも人間味があり、完成度の高いゲームとなっているものの、やはり双眼鏡で辺りを見回してから戦術を考え、実行していく方が私は好きだ。いや、好きになったという方が正しいか。

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◆とにかく爆発シーンが多く、気分が盛り上がる。また、手榴弾を16個まで持てるという拡張パックならではのサービスが施されているので、なんとなく敵がいそうな場所にコンボラコンボラ言いながら適当に投げ込むのが最高に頭を使っていない感じで心地よい

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◆大ジャンプからの有利なポジション取り。このようなスーツ機能を活かしたゲリラ的な戦い方ができる場面は無印Crysisに比べてかなり少ない。少ないというか意図的に潰されていると言い換えてしまってもいいだろう。よって開発の意図した通り、素直にアーマーやクロークモードで強引に突っ込む方がWarheadを楽しめる

以下サイコ軍曹のスクリーンショット集

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ひぐらしのなく頃に解 皆殺し編 – 運否天賦でGO(7)

今回のシナリオは半分くらいが行政に向かって市民運動のアクションを行うというもの。少数から始まった訴えが、次第に村一丸へと発展し、無事に児童相談所を動かすところまでいくのは、痛快であり、高い娯楽性がある。だが、覚えておかなければいけないのは、行政に訴えるべく内容の根拠が”前世の記憶(又は既視感)が正しい”といった大変怪しいものであることだ。ゲームのプレイヤーと梨花は昭和58年6月が繰り返されているのを知っているが、圭一、レナ、魅音あたりはそれを”なんとなく”覚えているだけで市民運動の中心を担っていたことになる。これが頭の片隅にあると、根拠が曖昧な訴えをしてくる人々が日増しに増えてくるといった市役所の恐怖が想像できるだろう。素直には楽しめない。

  • 今まで言ってなかったがループものは好きだ
  • 解=Girl’s Side(笑)からすると圭一が結構頼もしく見える
  • 不安定な少年少女に対して大人達には安定感がある

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今回のビデオカードはGeForce3 Ti 500(SPECTRA X21)。このボードはオプションパーツでD-sub端子から高級CRT用の5BNC端子へ変更が可能なほど画質にこだわった現代ではありえない製品だ。繋いだのはアナログ接続にてFlexScan L367というディスプレイであるが、かなり良い色が出た。色調整を行わないのであれば現在のデジタル以上と言えるかもしれない。さすが当時のCanopusはデジタル接続よりもアナログの方が画質が優れているだと言い放ち、リファレンスGeforce 3基盤に付いていたデジタル端子を潰しただけのことはある。実際のゲームでは少々残念なことに白色が強く出過ぎていたのだが、Windows98用の専用ツールが見つからなかったため色の修正ができなかった(スクリーンショットではそう見えないかもしれないが)。