Far Cry Primal – 原始の風を感じろ(7)

過去作のFar Cryやゲームシステムがどうのというよりも、原始時代そのものに興味があったり、虎や狼を従えて人間や熊を倒したり、マンモスの背に乗って石槍を掲げながらウェイウェイしたり、領土を広げ人口を増やすといった文字通りの”開拓”が好きであれば、開発会社が用意した原始的でユニークなオープンっぽい空間がとても気に入るだろう。…ただ、10時間を越えたあたりから、先に起こるであろう出来事が見えゲームが急失速ように思うので、そこからはまぁ…愛のようなものでどうにか…。

Far Cry ★★★★★
Far Cry 2 ★★★★
Far Cry 3 ★★
Far Cry 3 – Blood Dragon ★★★
オープンワールド ★★
ステルスプレイ ★★
First Person Melee ★★★★
動物好き ★★★★

Far Cry Primal ★★★★★ ←New!
Far Cry Primal(プレイ開始10時間以降) ★★


◆動物を手なずけて同行させることが可能。サーベルタイガークラスの強力な獣を従えておくと、戦闘を大きく助けてくれて頼りになる。連帯している感も強く、狩りの気分を味わえる。また、戦闘終了後など傷ついた彼らに生肉を与えて体力を回復させるわけだが、その肉を食うモーションもこれまた獰猛さと可愛らしさが同居した作り込みの良さを感じる


◆人間が集団で知恵と罠と弓を組み合わせてマンモスを狩るの図。まさかこのような夢のシチュエーションが仮想体験できる日が来るとは・・・。このサービス精神がFar Cry Primalなんだ、といった感じ。「マンモス狩りは実際には行われていなかった」などという偏屈な態度を取るようでは本作は楽しめない。童心が重要なのである

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Far Cry 3: Blood Dragon – 雑さが良い(6)

気が付いたら日本語化が完了していたので軽く遊んでみた。本作は、Far Cry 2に比べてあらゆる要素がわずらわしくなった本編Far Cry 3がなんだったのかと思うほど、簡略化されたはじけっぷりがたまらないDLCだ。とりあえず目の前の敵を倒していけばレベルが上がり、キャラクターが自動的かつ大幅に強化されるのが良い。敵を倒しました、経験を得ました、その結果体力が上がりました。これでいいのだ。酷暑の中、本編Far Cry 3のような効果のうっす~いスキルを選ばされるようだと面倒でしょうがない。

主人公の基本性能が高いのもまた素晴らしい。ストレスを感じない高速な移動、危険を感じにくい大きな体力、水中でも呼吸可能など、プレイヤーにストレスを与えるだけのろくでもない要素が取っ払われていて、茹った脳みそにとても優しい。近年のアクションFPSがわずらいがちな面白さに結びつかないしょうもない要素をごっそりとっぱらった、はっちゃけ感はやはり本編が売れたDLCでなければできなかったであろう。本編の資源をうまく使い、外観を含め本編とは真逆のゲームに仕上げたこの企画はなかなか面白い試みのように感じる。

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◆発射音がいい感じのショットガン。音に反応して寄ってくる敵のどてっぱらに鉛玉を叩き込んでやれ!

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◆物語が進むと手に入る反則級のレーザー兵器。手に入った瞬間からゲームバランス大崩壊。だがそれがいい

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Matto 4 – カジュアルなFEARかな(5)

非常に評価が高いFAR CRYのMod「Matto 4」を難易度Mediumでクリア。野外よりも室内での戦闘が多いため、頭と耳の良いFAR CRYご自慢のAIが”馬鹿に見える”のが印象的だ。不審な音が聞こえるとホイホイと前にでてくるアノ行動。ただ、このModはそのお馬鹿さを面白くなるように組み込んでいるため、本編のような残念さは感じない。特に狭い場所では賢さとマヌケさが入り混じった不思議な動きをしてくるのがなかなか興味深い。

回り込んで攻めてくるようなFEAR相当の賢さを持っていると思いきや、身を隠したまま動かずに撃ってくるFEAR2のような動きをしてくる混沌さなのだ。また、主人公ジャックの耐久力も上がっていることから、それほど慎重にプレイする必要はなく、大量に出現する敵と何も考えずに銃撃戦をやってくれということなのだろう。FAR CRYのModといってもよくあるB級FPSに近く、気軽にプレイできるので万人におすすめできる。世間の高い評価もうなずける。ほんま手強いAIを相手に立体音響+ヘッドホンで遊ぶシューターは最高やな。

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◆追加された轟音ショットガン。SOFライクな撃ち心地がたまらない

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◆命を削るようなジャングルでの恐怖感さえもが、懐かしい友のような印象を俺の体に刻み込んじまったようだ?

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Far Cry 2 – FC3後の二周目(4)

中盤でもうプレイヤー側の戦力が過剰になってしまい、目標がなくなり、あまり面白くなかったFar Cry 3の後に前作のFar Cry 2を難易度Normalでやり直してみた。二周目ということで肩の力を抜いてプレイしていると、やっと各所で言われているような”魅力”に気が付けたような気がする。俗にいう目的なくぶらぶらする楽しさをいうヤツだ。本作はゲーム側から「あれをやれ」「これをやれ」といった制約がほとんど無い。近年のゲーム(洗練されすぎた?)では意外と自由にやっているつもりでも、次にやるべき事柄がほんのりと示されており、自分の意志でやっているのかどうか分からなくなってしまうものなのである。しかしながらFar Cry 2は素でやっているのか、狙っているのか完全に投げっぱなしジャーマンな作りになっている。つまり「遊び場は用意したから、後は勝手にやれ」ということなのだ。

その遊び場でクリアを優先したりや単純な楽しさを求めた場合、せっかくの仕掛けが単調で味気ないものへと変わってしまうため、プレイヤーは出来る限りその遊び場で自ら楽しく遊ぶ工夫をしなければいけない。ゲーム側が常にプレイヤーを楽しませてくれるわけではないのだ。ここが人を選ぶ要因なのだろう。私も一周目にはクリアを目指しすぎていたこともあり、なんだか作業感を感じながら進めていたが、大きな間違いであった。正しくは気ままに仕事を請け負って、気ままにアフリカ兵を狙撃してみたり、なんとなく行ったことのない場所にジープを走らせてみたり、計画的に貨物車にロケットランチャーをぶっ放してみたり、理由もなく森林を燃やしてみたり、不意にシマウマを轢いてみたり…ということなのだ。また、遊びには付きものであるおもちゃ(銃器)が当然必要となってくるわけだが、それを得るための探索兼地味なダイヤモンド探しが苦痛だと、ちょっとこのゲームを楽しみにくいかもしれない。最後に、楽しさを維持するため、単調さを回避するためにも1日に1時間程度のプレイが有効であることを明記しておきたい。なにやら無理してゲームを楽しむような姿勢に思われるかもしれないが、実際に遊んだ経験があるなら2時間ほどで集中力が切れることも分かってもらえるはずだ。なにより長時間プレイヤーを釘付けにすることが、すなわちゲームの価値というわけでもあるまいし、このくらいがフリーローミングとして丁度よいのだと思う。

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◆進行をランダムに邪魔される傭兵ライフを楽しめるかどうか

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◆面倒になるとすぐにロケットランチャーをぶっ放してしまう悪癖

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Far Cry 3 – 暇つぶしには悪くないかな(3)

Far Cry 1をクリアしたついでに積んでいたFar Cry 3もやってみた。最初の3.4時間は前作Far Cry 2から改良されたあらゆる要素に興奮していたのだが、ひと通り味わってしまうと作業のように思えて仕方なかった。トドメとなったのは、回復剤を消費しないでHPを回復できるスキルを取得した瞬間だ。Far Cryシリーズの売りは広いフィールドでの戦闘であり、そこで如何にダメージを受けずに勝利するかが楽しさとなっていると思うのだが、HPの無限回復が可能になってしまえば、一体何を楽しめばよいというのか。

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スキルと武器

残念ながらスキルツリーが魅力的に映らなかった。テイクダウンの種類が増えたり、腰だめの精度が上がるような微妙な攻撃スキルよりも、食いっぱぐれの無い体力増加などの守備スキルに割り振るのが当然だ。また、武器の種類が少なく、差別化もされておらず、集める楽しさがない。それに電波塔を解放する簡単なミッションをこなしていくことで、次々と武器が無料配布されていくのでお金を貯める必要もなく、悪い意味で苦労なく武器が充実していく。急いでゲームクリアを目指すプレイヤーにはありがたいが、うまい作りではないだろう。また、中盤辺りで手に入った「U100」というLMGが非常に強力なのが気になった。近距離から遠距離までの全てに対応でき、弾持ちもよく、補助的にスナイパーライフルを使うことで全くの苦労知らずなのだ。中盤にこの武器を手に入れた瞬間にゲームクリアが見えてしまい、実際にそうなった。体力の無限回復とU100の二つが揃ってしまった時点であまりに強くなってしまい、それに見合う敵が存在しないことから、他の装備やスキルを揃える意欲はまったく沸かなかった。

Far Cry 2.5がやりたい!

軽く遊んだ感じFar Cry 3はまったく好きになれなかった。感情移入できないストーリーに頻繁に入るカットシーン、大した意味のないサイケデリックの演出はプレイヤーの没入感を大いに損ねている。FPSが他のジャンルよりも優れていなければいけないのは没入感であり、それはFar Cry 2の方が遥かにうまくできていた(ただの手抜きかもしれないが)。ただFar Cry 2には大きな不快要素が多数あり、Far Cry 3ではそれらがうまく直されているので、その中間でいいとこ取りのFar Cry 2.5がやりたいのである。つまり「体力回復をメディキットのみにし、見つけにくい宝箱の価値を上げ、ファストトラベルあり、マラリアなし、関所なし、敵の無限復活なし、QTEなし、そしてトライジェンと火山もない」そんなFar Cry 2.5がやりたいんだ!…あれ?あんまり面白そうに聞こえないな。

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◆麻薬原料を燃すミッションは悪趣味でユニークだ。FC2の時から火炎放射器に力を入れている開発は”わかっている”