大きなゲームの大会に採用されたということで流れに乗って購入してみた。ミーハー。今回の投稿はクロニクル(戦闘なしのストーリーモード)について。一応全部読んだのだけれど、キャラクター同士の掛け合いが多く、プレイ時間の割には物語の全容が見えてこない。また、意外性も少なく、好きでないキャラクターのシナリオはイメージが覆ることがないまま進むため退屈になりがち。
好き嫌い以前に、口数が少なかったり何を考えているのかわからない情報量の少ないセト、カーマイン、メルカヴァ、ビャクヤ、エンキドゥあたりはキャラクター性の補完という意味ではかなり良かった。シナリオの出来は個人の受け取り方次第だが、アンロック方式になっているシステムはどうなのかなと思う。時系列通りに読ませたい意図は理解できるが、主人公ハイドのシナリオが10時間ほど進めた後でなければ読めないというのは、小さな興味を持ったプレイヤーを突き放すには十分すぎる。このあたりはもう少しプレイヤーを信じて、読みたいシナリオを選ぶ権利(自由度)を与えても良かったのではないだろうか。