Spec Ops: The Line – 加齢か性分か(2)

細かいストーリーを忘れかけてきたため、思い出す意味で10年ぶりに2週目をプレイ。難易度は物語の理解を邪魔しないようNormal(2/4)と控えめに。初回のプレイでは隊員間の衝突や白リン弾使用など自然な流れのように思えたのだが、今回は全体を通してなんだか唐突や駆け足といった印象で、ずっと置いてきぼりを感じていた。集中力が落ちたのか、ゲームのストーリーに興味が無くなってきたのか、ウォーカーが正気なのか幻覚を見ているのか、どの時点からおかしくなってきたのかも、どうでもよくなってしまっていた。二週目であることも無関係ではないだろう。望んでそうしたわけではないのだが、本作に触れる態度としては良くなかった。

代わりにと言ってはなんだが今回は戦闘をかなり楽しめた。B級シューター丸出しのアホみたいな数で押し寄せてくる兵隊を滞りなく倒していくのが気持ちよかった。ただ倒すだけでは時間をかければ容易だ。作業に近くなり面白くもない。しかし出現箇所を予測しながら早め早めに頭をぶち抜き、機銃戦は味方に補助してもらいながら、ジャガーノートが見えたら爆発物をぶつけまくる。敵の出現から終わりの合図(ゆるいスローモーション)までを、そんな一連の流れのように実行できた時は最高に特殊部隊っぽくて気分が良くなる。


◆なんだかSpec Ops: The Lineの感想としては異質になった気がする。それはそれとして思ったよりも物語に入り込めなかったのが残念だ

Spec Ops: The Line – 加齢か性分か(2)」への2件のフィードバック

  1. Spec Opsの戦闘はだいぶ昔のExtra Creditsのゲームデザイン解説動画で「あえてゲームっぽくすることで重いストーリーとの対比を強調する」ということが話されていましたね。
    ストーリーとゲームプレイの雰囲気が対立するものとして、Ludonarrative Dissonanceという単語が使われますが、逆に利用した例でしょう。

    振り返ってみればSpec Opsはたしかに6時間のキャンペーン(もっと言えば白リン弾発射以降)に結構詰め込んだ内容ですね。良くも悪くも初回プレイで最も熱中できるようにした内容だと言えます。
    大半のプレーヤーは一回でクリアして遊ぶことはないので、正しい判断ではあるとは思うのですが、「英雄らしい気分になってきたか?」等のロード画面メッセージは実績100%アンロックのため周回してた時少し鼻についたような・・・

    本作が2Kが「楽曲ライセンスを更新しなかったから」という理由で販売停止になってしまったのが残念ですね。Hi-Fi Rushのスタジオ閉鎖もそうですし、(Hi-Fi Rushもライセンス曲があるので、遅かれ早かれ同じ道をたどるのかな?)こうした「ニッチだけどカルトファンから根強い支持を受けるようなゲーム」を淘汰するようなAAAゲーム業界にがっかりしてしまいます・・・

    • 貴重な情報ありがとうございます。ストーリーとゲームプレイが対比について、ロード画面のメッセージでは割と気軽にプレイヤーをチクチクと刺してきましたね。後半は顕著でした。こういった皮肉は平常時なら軽く流せるものの、難所を繰り返しプレイしている時に目の入ると、あまりいい気分はしないものです。ゲーム開始から態度が一貫しているとはいえ。

      ライセンス関係の販売停止はなんだか苦々しいですね。とはいえどうすることもできないのがもどかしい。売上だけを考えれば合理的ではあるのですが。少しばかり新作に疎い私でも、一部に人気と聞けば販売停止前に購入は可能なのですが、10年後20年後に知ったようなプレイヤーは困るかもしれませんね。パッケージ販売も減ってきていますし。

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