私にとってのゲームの良し悪しとは五感である。特にゲームプレイに相当する触覚は本作を高く評価している。緩やかに上がる難易度は私が心地よく感じる”ちょいヌル~ちょいムズ”の範囲に収まっており、不快さと不満がとても少ない。補足すると、ネガティブな感情を全排除することがゲームデザインの正解というわけではなく、「俺の技量に合った適度なストレスを与えろ」と非常に面倒くさいゲームオタクの要求を満足させてくれたという意味である。
視覚の部分に関しては、全ての敵キャラが海賊風のコスプレをしているだけでなく、船から陸へ丘へ島から遺跡、城へとストーリーに沿ったようなMapの流れは、一つ一つの出来も非常によく、楽しめない方が少数派だと思える。また、他ゲームのキャラクターがこっそり混じっていたりもするが、嫌な感じはせず、素直に遊び心と受け止められる。最後に聴覚であるが、海中や洞窟などで効果音が3D音響っぽく聞こえる特徴が挙げられる。詳しい仕組みはわからないが、WADでは珍しい試みのように思う。音響自体は強引に音をいじった感じがして違和感があるのだが、雰囲気を良くしている面もあるため、総合するとややプラスといった印象。
◆使い勝手が悪い分だけ威力が超高いダイナマイト、の使い勝手を劇的に改善したグレネードランチャー。小回りが効くうえに高火力高回転のため、あまりに強いバランスブレイカー。これの登場により後半の難易度が劇的に下げることになるが、難易度やゲームバランスうんぬんよりも先に馬鹿っぽさがくるので、これはこれで楽しく感じた