Tom Clancy’s Rainbow Six 3: Raven Shield – 悪い見本(3)

難易度Veteran(2/3)で開始後いやな予感がしたため、Rookie(1/3)に下げて一周クリアまで。気に入ったら二週目に難易度を上げれば良いという発想。ほどよくヌルいため、本作の重要システムであるプランニングをある程度無視できた。これが良いか悪いかは分からないが、なんとなく特殊部隊ごっこがしたいという私にとってはカジュアルで丁度よかったように思う。繰り返しになるがプランニングを無視し、普通のFPSとして遊んだ間違った遊び方なので、ああだこうだ言う事柄は無い。基礎的なゲームの作りと音の定位が抜群に良く、リプレイに耐えられる出来なのは確認できた。


◆丁寧なクリアリングとリーン。ヨシ!


◆安全確保してからの人質誘導。ヨシッ!

Tom Clancy’s Rainbow Six: Vegas 2 – ノープランでOK(2)

Rainbow Six: Vegas 2はもともとVegas1のDLCとして作られていたのだが、規模が大きくなって個別に販売されるようになったので、実質的に1.5というような位置づけになる。しかし難易度が激減しているので、Normalで遊ぶ分には戦略など考えないで、とりあえず突っ込むというアクションFPSスタイルの方が楽しくなってしまっている。続編というよりは味付けの違うゲームだ。

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単純に難易度がヌルくなったというならば問題はないのだが、経験値を稼ぐシステムが追加されているのが良くない。つまり、凶悪なテロリストではなく獲物と戦うという図式になるからだ。これを意識してか、敵もだらだらと奥から湧いてくるし、異常なトリガー湧きも目立つ。一番気になるのは、倒した瞬間にヘッドショット+1などというスコアが表示されることだ。これでは敵が死んだのを確認する手間がなくなり、特殊部隊ごっこをしている気分がぶっ飛んでしまう。

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経験値を貯めると装備がアンロックされる。前作では普通に選択できたARやLMGが無駄にロックされていて腹立たしい。戦闘に絡まないオシャレ装備も数は少ないが存在する。

後半は覚えゲー要素が増える

後半に1人で潜入ミッションを行うチャプターがあるが、ここだけ不自然に難易度が高い。通常Vegas2では3vs15というような数の戦闘になるが、ここだけは1vs15となっているので、単純に難しくなっているうえに部隊というゲームコンセプトに沿っていないので、面白い作りではない。アクションゲームが苦手な人はかなり苦戦すると思う。サイレンサーを付けてステルスで進むのが正解らしいのが、それでも何度も挑戦する必要があるだろう。クリアできれば次のステージで仲間がいてよかった!と感じるが、そう思わせるだけの演出にしては手が込みすぎている。


五時間ほどでクリア。ゲーム全体が雑な作りなので駆け足気味でプレイした。Vegas1と比べると普通のFPSに近づいたので新規のユーザーには良いかもしれないが、ダメージバランスがリアルなだけで特殊部隊らしさはほとんど無い。銃のモーションや発砲音が作りこまれているので並のゲームよりは遥かに射撃が面白いのは長所だが。

Tom Clancy’s Rainbow Six: Vegas – 特殊部隊ごっこ(1)

過去作のRainbow Sixよりもカジュアルな味付けという情報を知った上で遊んでみた。私は味方に指示をだすのが得意ではないし好きではないが、Vegasではタクティカル部分が簡易化されているので、リアル志向なだけのFPSになっていたので遊びやすかった。ゲームの進め方はBrothers in Armsに近いような気がした。「お前らはここを守ってろ、俺が回り込んで攻める」みたいな。

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これぞラスベガス!というような派手な色使いのMAPは少ない。あったらあったでギャンブルの台が並ぶような、きらびやか場所は敵を発見しにくいだけだったので、そのようば場所を少なくしたのは正解だと思う。

突入イベントはワンボタンで派手なアクションをしてくれるので、いい気分に浸れる。しかし過信は禁物で、敵の数が多い場合には突入と同時にNPCが即死(ダウン)することもあるので、室内の様子を伺うか、プレイヤーが先導する方が良いだろう。

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カバーアクションが可能だが、特別に必要な場面はなかった。体力が自動回復なので、難易度がNormalの場合プレイヤーよっては相当なゴリ押しで進むことができるので、タクティカル(戦略)がお星様になってしまうこともあるだろう。シビアなゲームを求めている人は難易度を上げるべき。

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作戦前に武器をカスタマイズ可能だが、大した違いがないので、好きなものを使うといいだろう。銃声やモデリングが凝っているので、お気に入りの銃をずっと使えるのは嬉しい事だ。また、敵が落とす銃にも弾薬が100発ほど入っているので弾切れを心配しなくてもよい。

中盤から最後まで難易度が変わらないので、頭を使わずに特殊部隊ごっこに没頭できる。後半になるにつれ、敵のグレネードの投擲数が多くなるのが、チェックポイントの数も増えるので逆に簡単にすらなっている。


死んでも気にしないプレイで8時間ほどでクリア。 字幕がないのが気になったが、すぐにリスニングすることを諦めた。ゲームの効果音自体は優れているが、定位置が怪しく、ヘッドホンで遊ぶと違和感があった。

落ち着いたFPSがいいけど、必要以上にマゾいのは嫌!というちょっと我が侭なユーザーには当たりかもしれない。このゲームで一番優れているのはチェックポイントだと思う。うまい具合の場所に戻されるので、怒りよりも反省が先にくるのだ。