Spec Ops: The Line – 加齢か性分か(2)

細かいストーリーを忘れかけてきたため、思い出す意味で10年ぶりに2週目をプレイ。難易度は物語の理解を邪魔しないようNormal(2/4)と控えめに。初回のプレイでは隊員間の衝突や白リン弾使用など自然な流れのように思えたのだが、今回は全体を通してなんだか唐突や駆け足といった印象で、ずっと置いてきぼりを感じていた。集中力が落ちたのか、ゲームのストーリーに興味が無くなってきたのか、ウォーカーが正気なのか幻覚を見ているのか、どの時点からおかしくなってきたのかも、どうでもよくなってしまっていた。二週目であることも無関係ではないだろう。望んでそうしたわけではないのだが、本作に触れる態度としては良くなかった。

代わりにと言ってはなんだが今回は戦闘をかなり楽しめた。B級シューター丸出しのアホみたいな数で押し寄せてくる兵隊を滞りなく倒していくのが気持ちよかった。ただ倒すだけでは時間をかければ容易だ。作業に近くなり面白くもない。しかし出現箇所を予測しながら早め早めに頭をぶち抜き、機銃戦は味方に補助してもらいながら、ジャガーノートが見えたら爆発物をぶつけまくる。敵の出現から終わりの合図(ゆるいスローモーション)までを、そんな一連の流れのように実行できた時は最高に特殊部隊っぽくて気分が良くなる。


◆なんだかSpec Ops: The Lineの感想としては異質になった気がする。それはそれとして思ったよりも物語に入り込めなかったのが残念だ

Spec Ops:The Line – ずっしりとくる不快感

3人殺すよりも30人、30人殺すよりも300人殺したほうが偉いという戦争ゲームの真逆をいくSpec Ops:The Line。軍人の苦悩をテーマとしているのは物語は珍しくないが、ゲームでは少ないのではないだろうか。求めていた戦争ゲームはコレだったが、楽しんでは遊べなかった。しかし貴重な体験ができたので、プレイしてよかったとは思っている。

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銃の精度はそこそこだが、敵が柔らかいのでサクサク倒せる。難易度が高いと感じるのは、味方と敵のAIがお馬鹿な上にカバーシステムが未熟なためだろう。開発には悪いが、全ての敵をプレイヤーで処理していく方が安全だ。

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砂嵐は特有の要素。うまく機能しているとは言えないが、最高画質で遊ぶと雰囲気が出ていて良いと思う。また、近距離戦闘が多いのでショットガンは使いやすいようになっている。また、瀕死の相手にフィニッシュムーブを行うと弾薬が多く手に入る。暴力的な表現に抵抗がなければ積極的にやっておきたい。武器が二種類しか持てないので弾薬制限が厳しくて手詰まりになりやすいからだ。その割に敵がいろいろな種類の銃を落とすので、頻繁に持ち替えなければならずやや面倒。

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プレイヤーは常に重い選択を迫られるが、そどどれもが悪い結果にしかならず何が正しいのかわからなくなってくる・・・そして豆腐メンタルの私は考えるのをやめて、皆殺しの道を選んでいた・・・。