Serious Sam: Siberian Mayhem – 細かいことは気にするな(30)

難易度Normal(2/3)でサブクエストをこなしながら一周。ベースになっているSerious Sam 4が気に入っているのであれば、購入はお勧めできる。未プレイならば、まずはそちらから触るのが良いだろう。後半は味方NPCが参戦してくれるので、Co-opらしさを感じられて大変良かった(Serious SamのCo-opは参加者が自由に動くことが多く、人間とCPUに大きな差があるわけではない)。シリーズファンからすると、気に入る点気に入らない点は少なからず出るだろうため、なかなか評価は難しいが、ロシアが舞台ということでウォッカを片手に細かいことを気にせず、プレイするのが楽しむためのコツだろう。


◆良いのか悪いのか、細かいAimを成功させるよりも爆破で解決する方が楽な場面が増えた。また、ダッシュしながらリロードが可能になるスキルも強力で、ヒットアンドアウェイ戦術が容易になった分だけ、よりAimの可否が求められなくなった


◆新武器のBurnerは使いやすいうえに火力が非常に高く高性能。武器の切り替えや状況判断も必要なく、燃費も悪くないため万能に近い。ゲームの質を一段階下げているように思うが、それはスタンドアロン式のオマケという立ち位置からある程度納得できる

First Encounterの幻影を追い続けて豊かになるか

Q.なんか銃の精度が悪いんだけど
A.ウォッカを飲もう。酔っていれば精度の違いなんて些細な問題となる

Q.視野性の悪いステージが多いんだけど
A.ウォッカを追加しよう。目から入ってくる情報の解像度が荒くなれば気にならなくなるはずだ

Q.ガジェットが微妙なんだけど
A.これはThe First Encounterプレイヤーの持病だと思っている。TFEの後半マップを銃(Aim技能)だけで脱した際に放出される凄まじい脳汁を経験してしまったからだ。自分の成長を体感して気持ちよくなってしまったがために、その機会を台無しにするガジェット類にネガティブな感情を抱くのは分かる。しかしThe Second Encounterのシリアスボムから一向にそのままなのだから、もういっそ諦めた方が精神衛生的にいいように思う。開発の意向通りにガジェットを使いなんとなくクリアして、クレジット画面を見ながらウォッカをひと舐めし、昔は良かったとぼんやりするのも悪くないが、やる気があるならTFEのカスタムマップを漁ってもいいだろう。より熱意があれば自分でマップやゲームを作る手段もある