HacX: Twitch ‘n Kill – サイバーパンク風Total Conversion

今回遊んだのはDOOM2のTotal Conversionとして1997年に(未完成のまま?)発売されたHacXをバグ修正して、スタンドアローン(IWAD)に作りなおされたものだ。もちろんGZDoomやDoomsdayなどのソースポートも使えるので、割りと気軽に遊べるようになっている。私がプレイしたのは10年越しに完全版にしている最中というHacx 2.0[r61]であるが、不安定というか作りかけなので、普通に遊ぶのならば安定している(と思われる)HacX 1.2の方がいいだろう。感想としては、最大ヘルス400が一瞬で溶けるような戦闘バランスは尖っていると言わざるを得ないが、それを差し引いてもサイバーパンクな世界がよく出来ているので、好きな人は楽しめると思う。私はかなり楽しめた。

武器が充実するまで我慢

とにかく最初のMAPがつまらない。敵の数が多く、武器も弱く、MAPが異常に広いので、恐ろしいまでに取っ付きにくい。DOOM2の経験者を前提にしてあるとはいえ、人を選ぶのは間違いなさそうだ。少し進むとチェーンガンに相当するSMGを手に入るので、急に戦闘が楽になる。ここいらからゲームを楽しむ余裕がでてくるはずだ。基本的にはDOOMの武器バランスそのままなので頭を悩ます心配はないが、射撃感が異常にフワフワしているので、戦闘感覚はかなり違う。

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◆敵の数は無駄に多い。1度に20体以上の集団が目の前からダラダラと出てくる場面も多く、手を抜いているように感じる

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◆ビキニアーマーのねーちゃんには蘇生能力が有り、DOOM2のアーチバイル的な存在

PlayStation Doom TC – DOOM II[Ultra-Violence](13)

Ultimate DOOMで一番ダメージを貰ったのはDeamonの処理を間違えた時だが、DOOM2ではコンバットショットガンがあるおかげ処理が楽。そのため気分よくゲームを進められる。あまりに気分がよくなりすぎたので、気が付いたらゲームをクリアしていたため道中をほとんど覚えていない。

実のところPlayStation Doom TCのDOOM2はオリジナルよりも敵の配置が易しいというぐらいの違いしか無く、PC版と同じように楽しく遊べる。ということで、コンバットショットガンを好きなだけ撃ちこんで射撃の快感に酔いしれたら良いと思う。

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◆処理が面倒だったNightmare Spectreもコンバットショットガン二発

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◆シークレットを除くとPC未収録MAPはMAP54: Redemption Deniedだけ。マスターマインドが同士討ちするので、かなり簡単

PlayStation Doom TC – Ultimate Doom[Ultra-Violence](12)

前々からThe Ultimate DOOMをUltra-Violenceでやり直したいなと思っていたところにPlayStation Doom TCの情報を見たので軽く遊んでみた。当たり前だがPC版よりも細かいところで易しくなっている。全部の違いを把握しているわけではないが、Health PotionとSpiritual Armorの回復量が1%から2%になっていることや、レブナントの弱体化、アイテムや敵の配置が違うなど、触ってみるとうまくパッドで遊べるように手直しされているなと感じる。

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Nightmare Spectreは非常にタフで、ショットガンを5.6発撃ち込むために周囲の状況確認が必要

武器の持ち越し

PlayStation Doom(TC)はLevel1から30までが繋がっており、本来ならEpisode単位で分かれている「The Ultimate DOOM」でも武器の持ち越しが可能になっている。当初は普通にプレイしていても弾切れの危険があり、それほど気にしてはいなかったのだが、Level 23: Tower of Babelにロケットランチャーの弾薬が200個ほど置いてあるのが気になった。その後に本来なら難しいはずのEpisode 4に大量のロケットランチャーを持ち込んだ状態からスタートできるので、オリジナルとは違ったゲーム展開となる。恐怖とは無縁のDOOM2のようなトリガーハッピーな感じだ。

単純に遊びやすいDOOM

Console版Ultra-ViolenceはPC版Hurt me plentyとUltra-Violenceの丁度真ん中に位置しているので、私にとっては気楽に遊べるベストな難易度だった。このままDOOM2もクリアしてみたい。Final DOOMはアーチバイルが居ないということなのであまり興味はない。

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◆背景の炎がやり過ぎなぐらい「地獄」を演出している

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MAP16: Hell Gate。これに限らず、PC版未収録のMAPは総じて楽しめた

Knee-Deep in ZDoom – バウムクーヘン(9)

軽く遊んで感じたのは、良くも悪くも原形をとどめていないほど改造してあるので、誰でも楽しめるものでは無くなっていることだ。idのスッキリとしたデザインが好きな人よりは、WADをとっかえひっかえ遊んでいるようなDoomerの方が楽しめると思う。Knee-Deep in ZDoomはDoomのEpisode 1にあたる「Knee-Deep in the Dead」をリメイクしたWADで2007 Cacowards に選ばれている。

しかしながら追加された内容は膨大で、本編部分がほんの微かに残っているだけ。リメイクとは名ばかりでidを踏みつぶしてやろうというような悪意のようなものを感じる。それでも凝っていることは間違いないWADなので触ってみる価値はあるだろう。特にラストは強化されたバロンと戦った後にオリジナルのボスが出てきたりとかなり燃える展開になっている。疑問なのはMAPを異常に巨大化させている点。ブルーイエローレッドの鍵の他に、シルバーグリーンオレンジの鍵が追加され合計で六つの鍵がクリアに必要だというのは、さすがにやり過ぎ。そんなに巨大な一レベルを作るぐらいなら二レベル分けた方がはるかにメリハリを付けられると思うのだが。

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タレントの武井壮氏に見えてしょうがない

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◆頻繁に暗闇の中で透明だったり高速移動する敵と戦わなければいけないのが面倒。恐怖を演出しているつもりなのだろうが、暗いだけでシューター的要素が皆無のため何一つ面白くない。なお、DOOM1のリメイクのはずなのにSuper Shotgunが存在するので、ゲームバランスがDOOM2に近くなっていて、この武器を主力に戦っていると押せ押せの雰囲気が出てしまい、恐怖からさらに一歩遠のいてしまっている。ゲームを作るにあたって何でもかんでも詰め込んでしまい、ごちゃごちゃした印象が目立つ

以下ネタバレ要素があるスクリーンショット 続きを読む

DOOM II – No Rest For The Living / Ultra-Violence(5)

Steam版のDOOM 3 BFG Editionに入っているNERVE.WADをGZDoomに入れて遊んだ。
Setting : Steam Users’ Forums

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Cacowards 2010

Cacowardsはその年のベストWAD(カスタムMAP)を選ぶ賞で、No Rest For The Livingはその2010年度においてTOP10を受賞している。開発はNerve Software(Doom 3: Resurrection of Evilが有名)で、DOOM IIをXbox Live Arcadeに移植する際に追加した公式WADという位置づけだ。正直WADを殆どプレイしていないのでどこがどう良いのかは説明できないのだが、道に迷うこともなく弾薬配置もキチンと調整されていたので楽しく遊べた。質は高いと思う。

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初めてのUltra-Violence

いつもはHurt me plenty.で遊んでいるが、ミッションを二つクリアしたところでヌルく感じたので急遽やり直した。初めは出現する敵が一段階強いものと差し替わったのにビビったが、次第と慣れていき程よい緊張感のまま遊べた。Ultra-Violence.で変わったのは「同士討ち」にやりがいが生まれたことだ。Hurt me plenty.以下ではプレイヤーが撃った方が早く、同士討ちさせる意味は仲間割れを見てニヤニヤする程度しかないのだが、Ultra-Violenceでは弾薬が少なく、なるべく無駄撃ちしたくないので、敵を利用してそれを節約することができる。このゲームシステムとバランスはよく出来ていると今更ながら思う。

とてつもなく良いゲームでした。