Hi-Fi RUSH – ノービート

難易度ノーマル(2/4)をぎこちなくクリア。本作はBGMを心地よく感じられるプレイヤーを気持ちよく導いてくれる反面、上手にBGMに乗れなければ、攻撃や防御はおろか移動すらもおぼつかず、なかなかに苦しい。求められるスキルはテクニックよりも音楽に乗ることだ。

前半こそアクション操作でゴリ押しできるものの、後半はやはりタイミングよくパリィを成功させる必要があり、そこそこのリズム感が必要となる。とはいえ、繰り返しチャレンジしていけば、慣れていき詰まることはないだろう(イベントはQキーでスキップ可能)。曲だけでなくストーリーやキャラクターにも十分な魅力があるため、世界観が気に入ればやり直しも苦ではないはずだ。10人中7・8人が楽しめるようなゲーム内容でとてもよく出来ている。


◆あまり語られていないがシークレット探しが楽しい。正規ルートから見えていない場所には素直にお宝が置かれていることが多く癒される。そこら中に配置されているアイテムの入った箱をギターで力いっぱい叩き壊していくのも、破天荒なロック歌手のようでなんだか気持ちよかった


◆クリアタイムだけは毎回S評価。リズムに乗るというゲームの性質上、急ぎ足でプレイするのはあまりよろしくない。理想は楽器の練習をするように、新しく得たアクティブスキルをトレーニングモードで繰り返し手に馴染ませる、積極的に出来ることを増やす姿勢の方が楽しめるだろう

単純な好みか適応力が無かったからか

本作はアクションとリズムが上手に組み合わさっており大多数の人が楽しめる出来とはなっているが、リズムよりも自分の思い通りにキャラクターを動かしたいと考えているゲーマーとは相性が悪い。攻撃も防御も行うべきタイミングが指定されているようなものだからだ。特に速いアクションゲームが好みだと、ゲーム全体が緩慢に感じることだろう。さらに私は興味の範囲が狭いので、楽しいゲームのBGMしか好きになれない。ゲームが先なのだ。ゲームが楽しくなければその音楽に興味すら沸かないのである。結果的にアクションもリズムも洗練され続けた単体の方がいいように思えてきた。アクションはもとより得意でない音ゲーでさえ、譜面を叩くといった一つの動作に集中できるため、本作のような戦闘の複雑な要素に意識を持っていかれることもなく、余裕をもってリズムに乗っていけ気持ちよく遊べる。

Hi-Fi RUSH – ノービート」への2件のフィードバック

  1. Hi-Fi Rushはリズムアクションゲームのコアだけでなく、ストーリーや世界観などの垣根の部分も良くできてますね。これやHotline Miami 1のような「ユニークなゲーム性の上で良質なストーリー・世界観が組み合わさったゲーム」が、「オープンワールドで、誰にでも受けるように戦闘も探索もあれもこれも・・・といった広く浅くの最近よくあるAAAゲーム」よりずっと一番幅広い層に受けるのでは?と考えてたりします。それならゲーム性が合わなくても他の高水準な要素で楽しめたりするので・・・

    私とは相性が良かったのか、リズムに合わせたゲーム内容は非常に楽しめました。
    探索は元々好きではないので・・・まぁ。
    個人的にはHi-Fi Rushのサウンドトラックは、OTXOやSpiritfarerなどの別のゲームでも思いましたが、ゲームプレイ中で聞くにはいい感じですが、単体で聞くにはイマイチ。という感じで、あくまでゲームを盛り上げるための「ゲーム音楽」なんだなぁと。

    GamePassはHi-Fi Rush、Psychonauts 2のような小・中規模のゲームには試しやすいのでピッタリのサービスだとは思いますが、Starfieldのような大規模なゲームはイマイチな感じでしょうか。あまり前者であれば成功例は割と聞きますが、後者であればハズレが多い印象です。

    • そうですね、あれもこれもいった末にどう楽しめばいいのかわかりにくいゲームよりも、各要素が十分に作りこんだこちらの方が分かりやすく、すんなりと遊べるという意見には同意します。私が想定した最も楽しめる層は音ゲーにもアクションゲーにも特化して遊んでいないカジュアルなゲーマー、もしくは普段ゲームに触らない人ですが、リズムとの相性が良ければ、その限りではないです。合う合わないはあるでしょうか、客観的な出来は良いかと。

      GamePassは定額サービスなので本来好きに遊べばいいのですが、払った金額以上の金銭的なお得感を考えれば小・中規模のゲームをたくさん触るのが良さそうですね。AAAタイトルについても体験版として触ってみて気に入ったら買う、といった選択肢を持っているとより柔軟にゲーム生活が送れるかと。個人的にはプレイが20時間を超えるかどうかを一つの境目としていますが、そのあたりはプレイヤーの一月に遊ぶゲーム時間も関係してくるので生活スタイルに合わせるのが良いでしょう。

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