Shadow Ops: Red Mercury – 終盤までは楽しめた

Steamでセールされている時に目に入り、安っぽさが気になったので購入しプレイしてみた。簡単に言えば本作は機械的反応速度と射撃能力を兼ね備えた強敵からなるべく少ない被弾で勝ち進んでいくといった形の非常に簡素なシューターだ。他のゲームと違うのはセーブやチェックポイントが存在しないことで、ミッション開始からクリアまで緊張感が(嫌でも)持続するところ。また、どんなに丁寧にクリアリングしようとしても、T字路に差し掛かる時に左右同時確認は不可能であり、左を見ながら路地に入り込んだ瞬間に前述した機械的反応で右側から撃たれるようなことが頻繁にある。よって「避けられない被弾」がどうしても起こるゲームなのである。

そこでクリアリング以上に大事になってくるのが、回復剤の扱い方だ。つまり、プレイヤー(HP100)が簡単に死なないように数多くの回復剤(HP+25)が置かれてはいるものの、手当たり次第に取得せずに、HPが75以下の時だけ取るようにして回復量を1でも無駄にしないのが重要なのだ。なんとなく想像が付くかもしれないが、中程度以上の失敗をして大ダメージを受けてしまったら場合にはMAPを戻って回復するといったセコセコしたゲーム展開になる。これならば、いっそFEARのように回復剤を何個も携帯できる方式にしたほうが無駄に歩くこともなく、洗練された感じになりそうだが、これはこれで「即座に死なない」いう安心感を生んでしまう可能性もあるため、MAPを一々戻るような面倒臭い作りもそれほど悪くないように思えてきた。

  • 効果音、BGM、動画は結構なレベルで、かなり映画っぽい
  • だが、音響は悪くUnreal EngineやEAXを使っている割りに音がボケていてイマイチ
  • 直線的でリロードが早く、射撃感の良い軽快な戦闘システムは私好み
  • 敵に攻撃を当てた時に、血やエフェクトやリアクションが少ないのが残念
  • 凝ったクリアリングは逆に被弾が増える。コンソールの作品だと意識して「前」を重点的に見ておく
  • リーンも使用可能だが、使い勝手が悪い。使い道が無いというわけではないが
  • こちらからは見えないが、敵からは見えるという状況が多い。霧、雪、炎、煙など
  • オプションから字幕を追加できるが、敵が出現する位置とかぶることが多く、読んでいると被弾する
  • 後半は敵が同じ場所からダラダラと湧いてくるので、面白さが激減

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◆解像度は”RM.ini”の書き換えで変更可能だが、弾倉の所持数が見えなくなる不具合も

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◆特殊部隊ものといっても、かなりカジュアル。MoHAA以降に流行った演出重視のアレだ

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◆終盤は柵や金網越しに敵を見つけなければならないのがストレスかつゲーム性皆無。正直なにが面白いのがまったく理解できない。このような小中学生が考えそうな適当な難易度の引き上げは害悪としか言いようがない

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