なんとなく始めてみたら非常に面白かったため、最後まで遊んでしまった。ただ、後半はセーブポイントが異常に少なく、幾度と無くやり直しをさせられたので、ため息混じりのリトライが重なっていき、随分と骨のあるゲームのように感じた。ターミナルのAIから得る情報でストーリーを紡いでいくというのは、私には新鮮であり、なかなか気に入っている。しかし中盤からは、読んでいる最中に敵に殴られたり、酸素が減っていくような過酷な状況下にさらされていくので、だんだんと没入感が減っていき、最終的には話に集中できなくなってしまった。
宇宙で戦っている感覚
Marathonが他のFPSと違うところは重力が極端に小さいことだ。そのためプレイヤーはフワフワしたキャラクターを操作することとなるので、一人称視点で遊んでいると本当に宇宙で戦っている(存在している)感じを味わえる。特に段差がある場所で戦闘している時の、足を踏み外した際の着地まで無防備な時間の長さといったら、このゲームでしか味わえない感覚だろう。また、うまくできてると思ったのは、重力が小さいことを利用して他のゲームではできないような足場移動をゲーム内に組み込んでいることだ。5メートルほどの足場を難なくダッシュで通り越す様は、マリオブラザーズのBダッシュで落とし穴を回避しているようで、非常に懐かしく心地よかった。