出し惜しみなしで激しい戦闘が楽しめるDOOM3のカスタムMAP。一時間程度で終わるボリュームも丁度良い感じで大満足。ピストルを使う場面も多く、激しいだけではない緩急のついたバランス感覚も良かった。
「DOOM 3」カテゴリーアーカイブ
Perfected Doom 3 – 完璧ではないが優れている(42)
“暑すぎて新しいゲームに手を出したくない”企画の第三弾。今回触れたのは最新のVersion 7なのだが、結論から言えば楽しめた。難易度は一番下のRecruitだったが、バニラDOOM3で言うところのMarineとVeteranの間くらいなので丁度良かったように思う。話が前後してしまったが、Perfected Doom 3はゲームバランスとグラフィックを調整した総合Modだ。例によって詳細はMod DBかぎゅんた氏のブログを見てもらいたい。過去Version 4か5か6に触れた際はあまりの難しさにやる気が吹き飛んでしまったが、今回Ver7からフラッシュライトが廃止され、DOOM3 BFG Editionのように武器を持ったままライトを付けられるようになったので、多少簡単になった印象を受け、難易度を下げて挑戦してみたわけだ。バニラDOOM3の懐中電灯と武器を持ち替えるのんびりとしたゲーム性は気に入っているが、思い切り戦闘に特化したバランス調整で懐中電灯はやはり不要なのである。
- ヘッドショットが重視されており、プレイヤーの技量によってはバニラよりも火力が上がる
- Recruitだと弾薬が多すぎるので、多少自粛気味にプレイ
- プラズマガンの効果音が昔のものに…やっぱりこっちなんだよなぁ
- 少し画質を上げるだけでも2600K@4GHz+GTX980Ti環境でフレームレート60を切る
- ロストソウルが超強い。一匹でも接近を許すと視界が揺れ続けてゲームオーバーを覚悟
- ペインエレメンタルが追加されているため、上記ロストソウルへの恐怖が増加
- 透明なインプも追加。紫色の火球を投げる時しか目視できないため厄介
- Hell以降にオリジナルMap追加。バニラではあっさり基地に戻ってしまったし、良いと思う
◆懐中電灯と武器の持ち替えがないと、序盤のお化け屋敷にゲーム性は無いんだよなぁ
◆このModで一番愉快なのはヘッドショット成功時だ。ヘッドショットの威力がべらぼうに高いので、狙いすましたショットガン一発もしくは適当に頭周辺を狙った連射武器で、バニラで面倒だったCommandoやRevenantなどを溶かした時には心がスッと晴れる
以下楽しみが増えたり減ったりするかもしれないスクリーンショット集
Shamblers Castle – 速ければなんでもいい(39)
Shamblerの城に攻め込むシングルプレイ用カスタムMAP「Shamblers Castle」をクリア。名前やスクリーンショットでなんとなく分かると思うが、Quake1を再現したDOOM3用のModだ。30分ほどで遊び終わるこじんまりとしたボリュームなので手に取りやすい。また、その短さ故に製作者側の出し惜しみもないので満足感が高い。当たり判定に少し違和感があるものの、基本的にはQuakeそのままなので、経験者ならばそのスピーディな展開を楽しめるはずだ。Quake4もこれくらい速かった良かったのに。
Ultimate Super Doom 3 – 両方が好きならば(29)
DOOM 3に登場する武器と敵をDOOM 2にコンバートしたMod「Ultimate Super Doom 3」をThe Ultimate DOOMに適用し、難易度Veteranでプレイしてみた。DOOMとDOOM3の両方を遊んだことのある人には、実際に触らずともどのようなゲームか想像がつくかもしれないが、武器のリロードが存在する分だけゲームのテンポが悪くなっている。これはもちろん面白いゲームよりも忠実な移植を目指したためであるが、展開が速いゲームに武器のリロードという組み合わせは本当に相性が悪いんだなとしみじみ思った。比べるのは酷かもしれないが、先日プレイしたCounter-Strike(Condition Zero)はリロードを極めてうまくゲームの面白さ(戦術性)に組み込んでいたのだが、本Modは大量の敵を捌く必要のあるDOOMに、二三体を前提に戦うDOOM3のシステムを乗せているため、息切れしやすく、DOOM1本来の面白さや爽快さを全く味わえない。
- 敵の認識距離と歩行速度が大幅に上がり、ものすごい勢いで距離を詰めてくる
- 難易度MarineはHurt me plentyよりも簡単で、VeteranはUltra-Violenceよりも難しい
- DOOM.wadでプレイしてもRevenantやPain ElementalやCombat Shotgun(RoE)が出現
- Grenadeは本来攻撃できない場所に投げられるので、結構面白おかしく使える
- Spider MastermindはDOOM 3のコンセプトアートを元にしたグラフィックで登場
- CyberDemonをBerserker状態で殴り倒せるのは本Mod特有であり、気味がいい
Doom 3 to Doom 2 – ダッシュダッシュダッシュ(21)
DOOM3をDOOM2のように明るく高速に変更するMod「Doom 3 to Doom 2」を難易度Veteranでクリア。大きな変更点はMAP全体が普通という範囲まで明るくなっており、フラッシュライトと武器を持ち変える必要がなく戦闘が可能となった。さらに移動速度も上がっており、武器のリロードも簡略化されているので、走りっぱなして撃ちまくりのDOOM3を遊べるのだ。BFG Editionと違いイベントシーンもスキップできるので、驚くほどにテンポ良い。
「明るい」というだけでもDOOM3をずいぶん簡単にしているが、武器の強化も過剰なほどで、バニラDOOM3よりも難しくなった箇所は無い。ショットガンの連射速度はDOOM2よりも高く、ヘルナイトを2秒ほどで沈められると言えば、どんなものか想像できると思う。安定性も抜群で一旦敵の懐に飛び込んでしまえば、攻撃を喰らって視界がぶれても強引に連射するだけで切り抜けられるだろう。ショットガン以外の武器もリロードモーションが無く、所持弾薬の数だけ連射できるので息切れが無く、武器の持ち替えも時間がかからないので、プレイヤー側のやりたい放題だ。
驚くほど軽快で爽快なDOOM3を楽しめた。しかしながら、本Modの質とは別にプレイして気が付いたのは、DOOM3から重厚感を取っ払ってはいけないということだ。重いショットガンを敵の土手っ腹にぶち込むバニラDOOM3の感覚はDOOM2は疎か他のFPSにもない最高のシューター要素なのだから。