最初の印象はBulletstormとUnreal 2の良い所を足して割った娯楽性の強いゲームというものだったが、一時間も遊んでいると非常に高い難易度が気になってきた。とにかく敵の攻撃が精確で激しいのだ、体力自動回復を待つため物影に隠れると強力な爆風で削ってきて、やばいと思った時には既に死んでいる。Bulletstormのようにスコアが稼ぐタイプのアーケードシューターにしては難易度が高すぎてゲームデザインがちぐはぐだと思ったのだが、ゲームの中盤に差し掛かるとその考えは一変する。
「物陰に隠れさえすれば」「カバーボタンを押しさえすれば」そんな安易な単純行動をするだけで体力を安全に回復できる、世間で売れているFPSの方がおかしいのだ。一方のAlien Rageは正面の敵と向き合い、プレイヤー自身が持ち前の技量でHPを回復するための安全な場所を作り出すことを求められる。これは体力自動回復型のシューターとして珍しく、アクションゲームとして真っ当すぎる作りである。つまり本作は「死なない程度に顔出して敵を削っていく」シューターから一歩も二歩も進んでいる。よって体力自動回復が好きではないゲーマーにこそ是非触ってもらいたい。