買おうか買うまいか悩んでいた時に丁度よくOriginで無料配布されたので、ありがたく頂いた。本作はカジュアルなパズルというジャンルに属しているのだが、どのようなゲームか理解するには実際のプレイ動画を見てもらったほうが早い。基本的には同じ色のボールを三つくっ付けると破壊できるという単純なルールであり、他のパズルゲームのように連鎖要素もある分かりやすい、馴染み深いものだ。
本作で重要なのは連鎖を作るよりもスピードを重視して場にあるボールを消すこと。私だけかもしれないが、PopCapの作るゲームにありがちな「ゲーム開始から数時間まったく難易度が上がらない状況」に暇を持て余して、ひたすら連鎖を作るプレイを繰り返していたら、いつの間にか連鎖を作るゲームと勘違いして終盤でドツボにハマってしまった。実は本作はステージごとにボールの配置場所が変わるため、後半になっていくに連れて連鎖の発動(発火)が困難になっていくのだ。また、システム的に二連鎖でも成功すれば迫り来るボールを押し戻せ、状況を大きく好転させられるので、苦しい時こそ大連鎖で一発逆転を夢見たくなるのだが、それこそが破滅への第一歩なのである。あくまで余裕のある時に連鎖を狙うのが最善であり、無理に連鎖を狙わず、三つずつスピーディーに消していくのがクリアへの近道なのだ。
余談になるが、Wikipediaによると著作権や特許権等の知的財産権が保護しているのはゲーム中の表現、キャラクター、内部のプログラムといった部分であり、遊びのルールやコンセプトのアイディア部分は対象になってはいない。よって日本のアーケードゲーム『パズループ』と酷似していても、問題が無いらしい。なんだかなぁ。