考えれば答えの出るパズルゲーム『Hexcells』をクリア。本作は運の要素を極力減らしているので、マインスイーパーのような理不尽な二択に出くわすこともなく、もしミスを犯したとしてもミスの数をカウントされるだけでゲーム自体は続行されるので、とても取っ付き易いパズルゲームだ。難易度もそれほど高くなく、頭の体操にちょうどいいと思う。もっと手応えが欲しいというユーザーには『Hexcells Plus』という一歩進んだ作品が用意されているので、購入してみたらどうだろうか。個人的に、この難易度を分けてゲームを販売するやり方は賢いと思う。実際のパズル誌でもそうだが、「初心者から上級者まで楽しめるように100問入れました」などというごった煮の作りでは、自分のレベルにあった問題がどれほどの比率で出題されるかがわからないため、購買意欲がそそられないのだ。この取っ付きやすさと思考を邪魔しないAmbientのおかげで、気軽に遊べる本作はどんなユーザーにもオススメできる。
また、Hexcellsのグローバルプレイデータを見てみると、現在「World 6」のアンロックが59.1%となっており、これはゲームを起動した10人のうち6人弱が最後のWorld 6に到達したことを意味している。この到達比率と全てのレベルをパーフェクトクリアする実績「Perfectionist」の達成率を見比べてみると、最終レベルの6-5を攻略しているプレイヤーは50%弱と推測でき、およそ二人に一人がゲームをクリアしている計算になる。この驚異的なゲームクリア率は難易度が低く、ボリュームが少ないというだけでは説明のできない。やはり「考えればできる」というのが、ストレートな達成感につながり、ゆったりしたBGMと相まってとても心地よくなるから、ついついゲームを進めたくなるのだろうか?
安らぐBGMを聞いてリラックスしすぎると、左クリックと右クリックの操作を間違えて少しへこむ