Sonic CD – 突っ走れればそれでいい(6)

本作は障害物が少ない。ソニック・ザ・ヘッジホッグ1、2から比べるとソニックを走らせたままゴールまで行けるステージが明らかに増え、全力疾走していたら、いつの間にかクリアしていたという展開も大いにありうる。これにはむしろプレイヤー側が拍子抜けしてしまうほどで、ステージを十分に遊べているか不安に思うかもしれない。

そんな時はスロット式のセーブシステムから分かるように、リプレイで補完してくれということなのだろう。せっかちなプレイヤーにはスピードに酔えるプレイスタイルを許しながらも、ステージの景色が変わる未来と過去を行き来できるタイムワープ要素を入れ、じっくりと遊びたいプレイヤーと共にリプレイしたくなる動機も作ってあるのが上手だ。ゆるいシステムを構築しプレイヤーを縛らない点に好感が持てる。


◆前作、前々作と違い、高所から思いっきり下降前進しても死ぬ機会が減った。これによりスピードを落とず、走ったまま気持ちよく遊べる


◆自称ガールフレンドのエミー登場。ドット絵から滲み出る彼女のチャーミングさ