2017 Cacowardsを覗いていたところ、どうにも古臭そうなWadを見つけたので触ってみた。どこかで書いたように思うが、私はWadに対して革新的であるとか奇抜なものを求めていない。欲しいのはidに近い良質なゲームプレイだけなのである。そういった意味で本Wad「Legacy of Heroes」はよく適合していた。プレイ感覚はDOOM2よりもUltimate Doom(Thy Flesh Consumed)に近いような感じで、前から出現する敵を安定的に、時には大胆に倒していく直線的なものとなっていて、とてもクラシカルで楽しめた。全11Mapというボリュームも丁度良かったように思う。
視覚的にもEternal Doom親父のHUDやHereticのテクスチャを多めに使っていることから、完全にその手のファンに向けたモノであることが分かる。各Mapについては製作者が旅をするかのように連続した設計にしたらしく、無機質な基地のような場所から始まり、平野や城、またはその二つが混じったような場所に移り変わっていく様は、彼が狙った通り少しずつゲームが進行しているように感じた。試みは成功しているように思う。また、どのMapもひと目見て「すごい!」と強い衝撃があるわけではないが、よく見てみると細部まで作り込んでおり、戦闘中に引っかかりが起こりムッとする時もあるが、基本的には「よく頑張ってるなぁ」と感心する。地味かもしれないが質は高い。
◆後戻りできない、隠れる場所も無い。目の前の敵を即座に倒すしか生きる道はないのだ
◆後半からかなりMapが広くなっていくが、区画が分かれていると言えばいいか、迷子になることはあまり無い。このあたりも意地の悪さがなく、素直な印象を受ける
以下ネタバレありのスクリーンショット集
◆Hereticの要素は溶け込んでいる時もあれば、場違いのように見える時もある
◆サイバーデーモンの登場機会は多いが、ほとんどの場面でスルーできる。位置づけ的には強敵というよりも同士討ちを利用して、その他の敵の数を減らすプレイヤー側の助っ人のような感じだ
◆ラスボスはHereticからMaulotaur兄貴の参戦。敵の弾と毒沼の両方に気を配りながらのガチンコ戦闘はなかなか燃えるものがある。”見えてるシークレット”のBFGを無視したことを大きく後悔
ソースポートはgzdoomですか?
はいその通りgzdoomです。これ以外はシンプルなPrBoom-plusが気に入っていて、気分で使い分けています。