Trine 2 – 相変わらず雰囲気ゲームだが

グラフィックがとても綺麗。アンチエイリアスの設定を上げられるのであれば、他のゲームとは一線を画する美しさを得られる。

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前作のTrineから大きく変わった点は「オンラインCo-opへの対応」と「グラフィック向上」の二つしかないため、シングルでキャンペーンを遊ぶプレイヤーには拡張パックのようなものとなっている。細かいところだと、ストーリーが秘宝を探すものから姫を助ける冒険へと変わったからなのか、盗賊の性能が抑えめになった。そして敵キャラがゴブリンに変わった分、騎士の出番が増えたので3人の活躍できる場が均等になったように感じる。

パズルの難易度はほとんど変わらず、画面とにらめっこしていれば解けるレベル。数分するとヒントが表示されるので、面倒になったらそれを頼りにしてもよいだろう。自力にこだわるのならばヒント表示をオプションから切ることもできる。背景を眺めながらゆっくりと本編をクリア。特別な感想は無いが、丁寧に作りこんであり、なかなか楽しめた。贅沢を言えば、前作のラストのようなアクションとパズルが融合した”操作の忙しい”ステージも用意して欲しかった。

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Shadowgrounds – 難易度Hardで二周目(2)

ShadowgroundsがSteam Trading Cardsに対応したのを機に、難易度をHardにしてやり直してみた。3年ほど前の記憶では灰色ばかりで冴えないグラフィックだったのだが、そんなことはなく普通に色彩豊かだった。ゲームの大半は施設の中を戦うことになるが、プレイヤーが飽きないように光るものの色や影を少しずつ変えていたりと気配りされているように感じた。Config/options.txtからWidescreenに変更可能で、クリアまでFull HDで問題なかった。

Hardで遊んで

序盤は弾薬制限が厳しいため、無限に撃てるピストルを強化して雑魚敵を処理しなければいけない。そのピストルだがプレイヤーの射撃ボタンの連打が速いほど敵を押していけるので、クリック連打が得意ならばゲームの大半を簡単に感じるだろう。中盤以降は特別困ることはなく、普通に武器を強化していけば火力の問題ない。正直Alien Shooterをプレイするようなコアなゲーマーからするとパンチの足りないシューターなっているが、普通のゲーマーに向けたゲームとしてはShadowgroundsはそれなりの出来で、十分に佳作と位置づけることができそうだ。俯瞰視点のシューターが気に入った、もしくは難易度が物足りないと感じたプレイヤーだけがSigma Teamのゲームへ移ればいいだけの話なのである。

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◆よくよく見てみると不気味な敵ばかり

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◆高難易度だと射程が短い火炎放射器はやや使いにくいが、安全にドア越しで敵を燃やすこともできる

Shank 2 – 良作と佳作の間

Shank1は荒削りながら遊びやすい横スクロールアクションだったので、期待しながらShank2を遊んでみたのだが、あまり面白さを感じなかった。飽きがくる前に新しい武器が手に入り、激しい戦闘の後に程よい緊張感を持続させるアスレチックが用意され、ボス戦は画面を見ていれば苦戦しないようになっていて、お手本と呼ぶに相応しい作りで完成度は間違いなく高くなった。しかし優等生タイプのゲームになったから楽しめなかったという単純な話ではない。

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攻めから回避重視に

前作のShank1から比べると攻撃範囲が狭くなり、相手ののけぞり時間も減ったように感じる。なので、とりあえず殴り始めれば流れがつかめるゲームではなくなり、安全を確保してから触っていくのが基本となる。さらにこちらが殴り始めてからも遠距離攻撃する敵がプレイヤーの攻撃ターンが潰してくる戦闘が多くなった。本来ならそこに避ける爽快感を伴わせるべきだが、そういったものはなく、遊んでいて敵ばかりが優位な印象で窮屈さを感じる。


その他に気になったのは死ぬ度にスコアが0に戻されることだ。これがゲームの楽しさを減らしていたのではないかと思う。ただでさえ死にやすいゲームなのに、毎度スコアを0にされるのは不快だ。そんなのはスコアアタックモードを用意すればいいし、コンテニューの回数ごとに1点加算する方式でもよいと思うのだが。

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Electronic Super Joy – 奇抜な見た目の良作アクション

Steam Trading Cardsを取得するために起動したのだが、どぎついピンクの背景とセクシーなシステムボイスに興味を惹かれたので軽く遊んでみた。簡単な感想としては、奇抜な外見とは裏腹にアクションゲームとしては非常に整っていて、尚且つ遊びがいのある難易度だったので、とても楽しめた。Xbox360のパッドを使用して三時間ほどでクリア。いくつか難しい箇所があるものの、チェックポイントが親切なので再挑戦しやすい。大きな特徴としては強制スクロールが多い点だ。これはプレイヤーを焦らせるのが目的というよりは、トラップの一つと考えて良いだろう。まさに画面端が殺しに来るという感じでかなりスリリング。

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◆ストレートな感想を言えば「目に悪い」

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◆「ちょいムズ」が最初から最後まで続くのが素晴らしい

RIP 3: The Last Hero – 縮小してくれれば佳作(3)

過去作のRIPは無駄な要素をそぎ落とした純粋なアクションシューティングとして優れていただけでなく、軽く頭を使うように作ってあるのが素晴らしかったのだが、今作は冗長で密度がスカスカな平凡なゲームになってしまった。

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◆グラフィックは向上し、リッチな感じになった

初代RIPとRIP2はワンステージが60秒以内と短く、しっかりと作りこんであろうがなかろうがプレイヤーにはわからないまま次に進むのが良かったのだが(本当はよくないけど)、RIP 3はワンステージ120秒のうち中盤の60秒がダラダラと敵が湧いてくるだけの事故らない射撃作業になっていて、かなりの退屈を感じる。ステージ開始と最後の30秒はソコソコ。「60秒の作業」と書くと短く感じるかもしれないが、全100ステージの殆どが同じ構成となっていて、実質半分の50ステージ分が緊張感のない作業という計算になるので、RIPシリーズの良さを完全に消しているように思う。

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RIP 2は火力を最優先で上げないと詰んだので、同じように火力を真っ先に上げた、その結果、苦戦はほぼ無し。前作とは違い、取得できるスキルがツリー方式になったので、火力不足で詰まないように改善された。本来は喜ぶべきところだが、その代償としてあまりに自由度が無くなったので、レベルアップした時の楽しみは大きく減った。またEXPの溜まる速度は遅くなっており、周回プレイ前提のためか一週目で全部のスキルは取得できない。ファック。

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頭をつかう要素よりもアクションゲームとして進化させたのは理解できるが、ワンステージが長すぎて敵を倒す爽快感よりもくどさがでてしまっている。ステージ数が100に増えているのだから、一つ一つをもう少し短くすべきだ。使用キャラクターを増やしたり、周回プレイを前提にしたりと、アイデアが無いのにコンテンツを水増ししたような感じを受ける。最初から最後まで楽しくなかった。