Sonic Generations – 速さは正義(2)

コメントで教えてもらった本作を楽しくクリア。本作は1991年発売のソニック・ザ・ヘッジホッグから2010年発売のソニック カラーズまでの各ステージをリメイクし(評価が高いものを選出していると思われる)、シンプルな操作のクラシックソニックとスピード感溢れるモダンソニックの二匹を切り替えて遊ぶことができるお得感ある豪華な20周年記念作品だ。序盤、つまりメガドライブ世代の2Dステージはうまい具合に3Dに落とし込まれていて見栄えとスピード感が高いレベルで両立していて素晴らしかった。クリア後の評価が気に入らないからと、Sランクを狙いにリプレイしたくなるゲームは久しぶりだ。とにかくソニックを操作しているだけで楽しい。アクションゲームの基礎的な部分は満点に近いと言える。

が、この幸せな時間は後半から怪しくなる。Act2からはソニックアドベンチャー(1998)を始めとした3D世代をリメイクし直したステージ群を遊ぶことになるわけだが、Act1からの落差が激しくてどこかモヤモヤする。精神的に大きく変わったところは「別にBランクでもいいか」と、クリア後の評価に興味を失った点か。とはいえ、単品で見た場合のアクションゲームとしては悪くなく、2Dソニックには無い3D独自のカメラワークという最大の利点があり、ソニックの格好良い動きを追うといったキャラゲーとしての価値は高そうだ。私自身はさほどソニックシリーズに思い入れがないので、簡単に”別物”と割り切れているが…ともかく前半だけは間違いなく万人に受ける良ゲーである。

SonicGenerations_2017_10_29_21_04_39_893_R
◆クラシックソニックは操作がシンプルなので事故が起こりにくい。安心安定したゲーム進行が行える

SonicGenerations_2017_11_01_23_27_37_198_R
◆モダンソニックは凄まじい速度で走り回れるので爽快なのだが、操作が複雑というか、作っている側の指示に従わないとフルスピードが持続しないようなので、意外と覚えゲー要素が高い。Mapを頭に叩き込まないと簡単につまずいてスピードを落としてしまい、テンションが下がる。スクリーンショットのようなイベントシーンでは常に格好良く映るが…繰り返し遊んでくれということなのだろう

続きを読む

Sonic Adventure DX – ソニックのみクリア(1)

本作は複数のプレイアブルキャラクターが登場し、その各キャラにストーリーが割り当てられているため、全六キャラでクリアしないことには物語の全容が理解できない。主人公ソニックだけを操作するゲームだと思っていたので、少々面を食らってしまった。しかし、ご存知の方もおられるだろうが、私は速いゲーム性が好みであり、ストーリーにも興味が薄く、各ゲームの美味しいところをつまみ食いするのにも抵抗がないため、ソニック一匹を爆走させて”ゲームクリア”することを簡単に決めてしまったわけだ。

本作はとにかくソニックのコミカルで爽快なスピード感がもの凄い。2Dから3Dへと変わり、3D空間を縦横無尽に、目で追うのがやっとの速度で走り回るソニックはゲーム史に残りそうなほどの素早さだ。そのスピード感を大きく支えているのがカメラワークなのだが、こいつがかなりの極端で、スピード感ばかりを追求し、音速のハリネズミを格好良く写すことに多くを割り振りすぎている。結果、ソニックばかりに焦点が当たり、進むべき道(空間)を把握しにくく、右に移動していてもカメラが急に動いて上に移動してしまうような誤動作が頻繁に起こる。アクションゲームとしては劣悪と言わざるをえない。この如何に格好良く爽快に走れるかを全力で設計した”キャラゲー”をどこまで許容できるかで本作の好き嫌いが変わるだろう。

Sonic Adventure DX_2017_10_04_18_35_31_262_R
◆キーン。走るのがとにかく爽快…ってなんだか爽快って単語しか書いてないな

Sonic Adventure DX_2017_10_02_22_31_07_941_R
◆どの方向にキーを入れれば?といった状況は多いが、基本的に前進しているだけでカメラの角度が変わり、勝手にソニック曲がってくれる