強そうな説明文からジェイコブと迷ったがダニを選択し一周。前作と同じくゾンビををぶん殴るだけのゲームであり、それを分かっているユーザーの期待には十分応えられている出来。前作で大きな不満だった「せっかく作成した武器がすぐに威力不足になる」という問題にはマッチレベルという金銭追加で解決できるようになり、不便だったファストトラベルも容易に実行できるようになった。スキル面も内容はともかく気軽にリセットできるようになって失敗や後悔のマイナス感情は減っただろう。
そういうわけで全体的に遊びやすくなったものの、便利さで言えば”並み”になったというだけだし、前作の不便さは今となっては強めのサバイバル感があり味があったようにも思える。今作は便利になった反面、アクションゲームとしての色合いが強く出ており、この辺りはシリーズのファンでも好みが分かれそうだ。不穏さが減って雰囲気も明るめになった。普段は明るいゲームを好む私も前作との変わりぶりに若干戸惑いを感じる。決して悪いゲームではないが、目新しい体験ができるというわけでもないのでお薦めはしづらい。出来ることが増えていく3~7時間が楽しさのピークだった。
◆お気に入りの武器はバット。火力と射程と攻撃速度のバランスを考えるとバットだけがまともという感触だったのだが、使用キャラクターやスキル構成で変わるのだろうか?
◆銃は属性と組み合わせるとオイルへの着火や水面へ電気を流したりと便利に運用できるが、いかんせん弾薬が少なすぎる。撃たせたくない気持ちが伝わってきて、あまり気分が良くない。先日遊んだDead Island: Riptideは使い切れないほどの弾薬が手に入り、好きに撃ってくれというヤケクソ具合だったが、むしろこのくらいの方が良かった。殴っても撃っても良いという選択の許可は、普通のプレイヤーが殴り飽きることを見越しての調整だったと思う。10時間以上殴り続けて飽きないのは脳筋プレイヤーの中でも相当な”エリート”のはずだからだ