M.I.A.: Mission in Asia – そのままの君でいて

PCゲーム道場レビュー記事にほぼ全ての事柄が書かれているため、概要はそちらを参照していただきたい。プレイした感想も似通っており、ますますもって今タイピングしている意味を考えてしまうわけだが、タイトルの通り”そのままの君でいて”といった感じだ。同開発会社のゲームを遊んだ経験があればおおよそ同じ感想を持つと思うのだが、「UbersoldierとUbersoldier 2の方が良かった」というもの。何故なら特殊能力のシステムを削り、ゲーム性を大きく下げてしまったため、バリューゲーム郡の中でキラリと光っていたものが、びっくりする位ぼやけてしまったのである。

さらに言えば全体的にCoDを意識しすぎたのも(?)まずい。いや、意識して売れたゲームの真似をする行為自体は良いのだが、プレイヤーの意図しない行動を咎める(即死させる)というCoDで批判されがちなネガティブな部分が本作では全面にでてしまっていて心証が悪い。特に二番目のMapの曖昧な指示のもと、訳も分からないまま、手探りで死にながら開発の意図を確かめていく作業というのが、複数回の無駄死に繋がったため結構なストレスに。やはりプレイヤーを導くのが下手なロシアの開発会社(偏見)は、ぎちぎちに拘束するようなシステムではなく、ざっくりと適当にやってもなんとかなるようなガバガバな方向で作ったほうが良い気がする。

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◆ゲームの前半は○○を守れだことの、道を切り開いてくれだことの、適度に面倒な頼まれごとをこなしていくCoDのようなリニアな進行。指示が大雑把なところがロシア(または東欧)的で変な味がある

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◆ゲーム後半は急にバリューゲー色が強くなり、C級D級のアクションシューターへと変わる。B級ではないというのが非常に重要

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◆本作は体力システムに無限回復方式を採用している。弾薬のほうも基本的に辺りに設置されている弾薬箱から弾薬の補充する方式だ。少し戻るだけで弾薬が補充できるのだから、実質的に弾薬も無限と言える。この二つの無限要素があるせいか、敵の数も何を考えて作ったのか分からないくらい大量に出現する。ゲームデザインやバランスなどという単語は頭に思い浮かばない。…最近ふと思うのだが、このようなロシアンシューターというのはひょっとしてウォッカを飲みながら酩酊状態で遊ぶのが正しいのだろうか?

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◆戦車に乗るパートでは敵戦車の出現ポイントが事前に表示されるというシステム。これは親切を通り越したゲーム性の崩壊でまったく面白みがない

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◆絵面だけを見れば自軍と共闘していて良い感じだが、味方AIの顔と視線が敵の方向に固定されたまま、まったく動かないため人間くささは無い

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