本作を一言で言えばVietcong 2(2005)とMedal of Honor: Allied Assault(2002)を足して二で割った物にデスソースを塗りたくったような感じでしょうか。常人よりも辛かったり難しかったりするものが好きな方にはまぁまぁウケそうな出来ですが、逆に甘くフワフワとした美味しい楽しいゲームを求めている人からは「死ね」といったストレートな罵声が聞こえてきそうです。デスなだけにね。はい。
- GOG版は最新パッチと共にWidescreenもサポート
- 字幕とEAXが無いのでテンションが下がる
- ジャングルの表現力が素晴らしく、Unreal Engine 2.0の改造は大成功
- が、その優れた描画のため戦闘時の視野性を大きく落としているので、良い面と悪い面も
- 時間制限のある敵の死体漁りを手際よく行ない、如何に体力と弾薬を管理できるかがキモ
- 被弾した場合視界が揺れるのは当然だが、近くに砲弾が着弾した場合も視界が大きく揺れるので、自身に過失が無くても簡単に死ぬ
- びっくりするくらい敵の湧き方がクソ。敵の攻撃だけが届くテクスチャバグも多く、密林が特にクソ
- 開発は自分たちの出すパズルがインパール作戦級にクソなのが理解できていない。解法がとんでもなくクソ
- 平常時は単に難しめのゲームといった感じだが、開発は黒人主人公をよほど○○○したいのか死んでこいと言わんばかりのクソ命令をガチガチのスクリプトで強制してくるため(妄想)、オートセーブの間隔が長く、クイックセーブの無いシステム上でクソ解法を解くためにクソ戦闘をクソ何十分もクソ繰り返すクソハメにクソがクソでクソクソクソクソクソ
◆EAXは無いものの、砲撃や環境音には低音が効いていて、視界のぼやけも激しく、臨場感がある。匍匐しないとヤバいと自然に思わせるような作りは非常に良い。ベトナム戦闘ゲームに求めているのはこの泥臭さなのである
◆ジャングルの描写はFar Cryとは違う方向で最高レベル。視野性は”悪い”とかそんな段階に届いておらず、草木の向こう側から機械が一方的にこちらを見つけて撃ってくる感じで”見えない”という方が近い。無論ゲーム性は皆無だが、当時の雰囲気に近いと思えるので私はプラスと捉えている。ではどうやって銃撃戦を行うのかというと、ここで一番ゲーム臭い部分がでてくるのだが、相手に触れることで黄から赤に色が変わる魔法の照準が存在するのである。これとクリアリングを上手に活用することで、なんとかシューターとして成り立つようになる