Freedoom: Phase 1 – シングル目的なら待つべき(23)

Freedoomは製品版DOOMと互換性を持った無料のゲームだ(IWAD)。これが何を意味しているかというと、星の数ほどあるDOOMのPWAD(他のゲームで言うMOD)をお金をかけずに遊ぶことができるのである。ただ、わざとなのだろうが、使われているテクスチャやBGMが一定の質を満たしていない上に、モンスター達がどうにもうさんくさいグラフィックへと差し替わっているので、DOOMのパチモンという印象を強く受ける。個人的には、このFreedoomを使用してPWADを遊んでも気分が出ないので、DOOMを持っていないけどPWADをやってみたいという人でも素直にSteamでオリジナルのDOOMを購入することをオススメする。WADについてもっと知りたい方はDoom Wikiへ

今回はFreedoomのPhase 1(The Ultimate Doom)Ver0.8を難易度Extreme Carnage(Ultra-Violence相当)でクリア。現在のVer0.8でもPWADに利用するならば問題ないはずだが、いざシングルで遊ぶとなると、その部分はまだまだ作りかけと言った感じで、Episode2と3の多くがプレイ不可能だ。Episode1と4の方もそれなりに遊べる状態にはなっているものの、やはり未完成であり、ところどころMAPが欠落していて気持ち悪い。全32MAPが遊べるようになるであろうVer1.0まで待つのが良いだろう。さてこのFreedoomのシングルだが、とてつもないほど安っぽい。柔らかいモンスターばかりがグループで頻繁に出現するので、ショットガンとチェーンガンで片っ端から蹴散らしていくというB級C級のシューターなのだ。ドラム缶も不自然なくらいに多く設置されているので、何も考えずドッカンドッカン爆発させてモンスターを吹き飛ばす展開ばかりが続く。真っ当な期待などせずに、安っぽいゲームだとを割り切って遊ぶのならば、わりと楽しめる出来ではあるのだが。

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◆とても格好悪いモンスター達

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◆難易度を上げているとはいえ、モンスター数580は流石にやり過ぎ

Freedoom: Phase 1 – シングル目的なら待つべき(23)」への6件のフィードバック

  1. Freedoomも定期的に更新されてて、今はキャラデザも悪くないものになってるから、
    もう一度やってみてほしい・・・。

    • 少し触ってみましたが、大分よくなっているなと感じました。Ver0.9の時は本当に未完成といった印象でしたが、現在のVerでは立派に・・・うーん、このゲームの特殊な立ち位置に対してどういった表現が適切なのか分かりませんが、一定の質を満たしているのは確かだと思います。動画を見る限りではVer1.0から急にデザインが変わったみたいですね。不細工なナーガのインプが変わって本当に良かったです。

      • やってみたんですね!
        返信が遅れました。ありがとうございます。
        ちなみにBrutal Doom(v20以降)を入れると全モンスターのテクスチャ、
        ZandronumでやるとDoomguyの顔が本家Doom基準になるので
        ”DOOMを持っていないけどPWAD(Brutal DoomやReal Guns HardCoreなど)をやってみたい”に関しては誤解を招くので修正してほしい・・・って感じですね。

        • ご指摘ありがとうございます。少し記事を修正しました。やや乾いた文になってしまった気もしますが、日々更新されるWADに合わせるとこうなるのかなとも思います。また、書いたことは無いのですが、当サイトは掲載した当時の情報を残す考えを持っているので、大きく弄る気が無いというのもあります。

  2. Freedoomは現在また大規模なアップデートが行われており、公式での最新バージョンは「0.12.0-1」ですが、ビルドブログで開発中の最新版をダウンロードできます。敵の新スプライト、やられモーション、死亡グラフィックが追加またはテコ入れされ、音響やマップデザインもより洗練されています。本家が「doom」とするならばfreedoomは「分家」といったところでしょうか?何れにせよ今後さらに開発が進みより遊びやすくなると思います。

    • 情報ありがとうございます。数年アップデートがないようなので、てっきり0.12.0-1で止まっている物と思っていました。徐々にでもブラッシュアップされているなら良いことだなと。Ver0.6くらいまではあまりに本家そっくりでidに怒られそうなマップの構造でしたが、今では完全に別物になっていて、ショットガンのポップな打ち心地もいい意味で本家と一味違っている分家のような立ち位置と言えるかもしれません。ただの互換IWADから脱していて単独でも楽しめる作品になっていますね。

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