S.T.A.L.K.E.R.: Clear Sky – 探索が好きならば

今作S.T.A.L.K.E.R.: Clear Skyというゲームは前作Shadow of Chernobylが大好きかつ、今作からの新要素も積極的に楽しんでいくプレイヤーには良いゲームのように思う。ただ、私はそこまで入れ込んでいないし、巨大なMAPを歩きまわるも好きではないので、メインストーリーだけを作業的にこなしていった感じだ。新要素というのは簡単に言えば、自キャラクターの強化であるが、これは明らかに時間がかかりそうであるし、前作からの使い回しMAPで金や部品を集めなければならないというのだから、まるで興味が持てない。結果、貧相な装備のままクイックセーブ連打とAIの弱点を付くという強引なやり方で最後まで。一周して気が付いたのだが、銃の性能が全体的に低く設定されているため、真面目にゲームを進めるならRPGのようなキャラ強化が必須なのだ。というか、むしろキャラ強化の方が実質的なメインコンテンツであり、メインクエストがそれを試す場とさえ言えるだろう。このようなゲームの設計自体は理解できるが、やはり私はガラクタを売って金を稼ぐだけの単純なゲームの方が好みだ(今作は通常の金稼ぎさえ意図的に潰されている)。

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◆序盤は装備が貧弱なので、ストレートに言えば超つまんない。ただ、拡張パック続編ということもあり、前作よりも早く装備が整い、開始二時間くらいでシューターとして遊べるようになるので、これは数少ない利点と言えよう。グラフィックはX-Ray EngineのVer向上と共になかなか良い具合に表現力が上がっている

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◆Clear Skyと言えばやはり敵の手榴弾。実際の軍人も銃撃戦中に相手が見えなくなったらすぐさま手榴弾を投げ込むと聞いたことがあるし、リアルと言えばリアルなのかもしれないが、少々やり過ぎな感じがある。少数派かも知れないが、敵とこちらのどちらもの銃弾が当たらず、手榴弾も飛ばない、そんなお互いが長時間固まって撃ち合いを続けるマヌケな前作の戦闘はわりと好きだった

Postal III – 試される寛大さ(7)

だいぶ値段が下がってきたので購入してみた。ゲームを初めてまず驚いたのが、プログラムの不得意なユーザーが作った2005.6年当時のSourceEngine Modを彷彿させる破壊的なパフォーマンスだ。負荷がかかるとcfgを弄った2600kGTX970Full HD環境下でもフレームレート20を頻繁に下回った。SourceEngineの開発ノウハウが蓄積されているであろう2011年にこの不安定さというのはヤバいとしか言いようが無い。が、しかし、パフォーマンス以外はなんとか許容範囲内である。というのも、Postalというゲーム自体がユーモアとジョークのみで勝負していると言っても過言ではないため、操作性やAIの挙動などにいちいち突っ込みを入れてもしょうがないのだ。で、そのようなものを世に送り出したロシアスタジオフォロワーAkellaのユーモアというやつがどうなっているかというと、これが意外に本家Running with Scissorsと近い感性を持っていて「なかなか評価できる」のだ。願わくば、この唯一の長所を素直に受け取るため、文庫本やスマホなどの暇つぶし道具を手元に置き、超長いローディングでイライラしないよう一工夫するのが良いだろう。

ユーモア★★★★☆
ゲーム性★☆☆☆☆
システム☆☆☆☆☆
ファンから見た面白さ★★☆☆☆
RWSリスペクト★★★☆☆(3だから良いとも言える)

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◆これ以上ないってくらい凶悪犯

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◆形状の卑猥さと耐久力の上がったクロッチー。アクションゲームとして楽しめたのはこのボス戦だけ

Hell Ground – 美しいゴシック調MAPと抑揚のきいた戦闘(38)

Boom派生のSourcePort「PrBoom-Plus(GLBoom-Plus)」をより良く試すために、拡張Boomが推奨されているWADのHell Groundを遊んでみた。本WADは全7レベルで構成されているが、巨大なレベルがいくつか混ざっているためボリューム的には11~13レベル相当のように感じた。特筆すべき点は目に映る物ほとんどが美しいということだ。メインであるゴシック調の建物やその内装はもちろん、通常の背景、メカニカルな場所、ファンタジーパート、DOOM3をイメージした地獄など、これでもかというくらいに新規テクスチャが使われており、色合いも抜群でロケーションが変わる度に感心した。戦闘の方は全体的に難易度が低めであるが、これはプレイヤーに美しいMapを見せたいという考えなのだろう。しかし、ヌルい展開ばかりが続くというわけでもなく、要所要所で手応えのある連続した戦闘が用意されているため、通してプレイするとメリハリがうまくついているように感じる。とても満足感の高いWADであった。

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◆近頃は黒いインプが出てきても当然といった感じで驚かないようになってきた

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◆メリハリがついた戦闘というよりも、やけっぱちという方が近いかもしれない

以下、三枚のスクリーンショット

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TNT: Evilution – Russian Overkillで破壊(37)

煮ても焼いても食えない…とまでは言わないがTNT: Evilutionは微妙なゲームだ。そこで、加えるだけでWADを面白くする万能調味料的ModRussian Overkill』を試してみた。すると、なんということだろう。あれほど煩雑で面倒なだけだったTNT: Evilutionが実にテンポよく爽快に遊べるシューターへと変わったではないか。このような劇的でビフォアーアフターな変化に匠である味覇(ウェイパー)氏もきっと納得の表情だろう。Russian Overkillのことは前にも詳しく書いたが、簡単に言うとプレイヤーに超火力と超体力を与えるModだ。実際に遊んでみると、ゲームバランスは崩壊というレベルじゃないぐらいにグシャグシャになるが、それはどうでもいいことなのである。そもそもゲームバランスなどというものは整っていれば整っているほど面白くなる“可能性”が高くなるというだけの代物であり、真に面白いゲーム(Mod)をバランスなどど言う尺度で図ろうとすること事態が愚かなのだ。目覚めよ。

一方のゲームをクリアしての感想はというと、MAP18以外の道順と仕掛けをほとんど覚えていたため、これといって凝った感想は無い。無いが、なんというか…この自分でも呆れるぐらいの無駄な記憶力をもう少し別の場所で活かしたいなと、プレイしながらぼんやりと切実に心底思った。

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◆撫でるだけで敵が倒れていく

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◆体力6倍のマスターマインドを1秒かからずに溶かす図

S.T.A.L.K.E.R.: Shadow of Chernobyl – Zoneの水が合わない

中盤から猛烈に面白くなった。最初、精度が低く敵の胴体にすら当たらなかった銃が、少しずつ強力なものに替わり、最終的に敵の頭にバシバシ当てられるようになるのは、単なるレベルアップとは違うトレジャーハント的な成功のようで、とても嬉しく感じる。だからなのか、まだ見ぬ強力な武器を求めて、あちらこちらへと探索散策するのにも心が躍る。しかしながら、面白さは理解できるものの、ややゲームの展開が遅いのが気になる。退屈だなと感じたら景色を見ておくのが本作の楽しみ方だと思うが、その時間があまりにも長過ぎるのだ。直ぐ様銃をぶっ放したくなる血の気の多い私にはやや合わなかった。次作Clear Skyへの意欲はあるが、Modにまで手を伸ばそうとは思わない。あと、現状の問題というか不幸なところはBethesda製のFalloutやElder Scrollsといった強力なライバルが存在していることで、『Zone』に強い興味が無ければプレイヤーが増えそうにない点。開始直後の異様な取っ付きにくさもゲーム飽食の時代では大きなマイナスだ(コアなユーザーには最良であるが)。

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◆ゲーム開始から最後まで鬱屈とした天気のChernobylを歩く

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◆Stalkerの皆さん。(共通の)敵を倒す度に「ハッハーネクスッ」と叫ぶのが、コメディアンの厚切りジェイソンにしか聞こえなかった