Hellbound – 前へ出よ

難易度Normal(2/4)の後にOld School(3/4)で計二周プレイ。90年代のFPSから影響を受けたという触れ込みだが、実際のゲームで言えばPainkiller(2004)が最も近いだろう。そのPKよりも速い移動速度と銃の発射速度は本作の最も優れている点であり、相応のAim力があれば、ガンガン前に進めることができ、かなりの高揚感を感じられる。恐らく本作の楽しい遊び方はこのスピード感を生かしたタイムアタックであり、シークレット探しの方面ではないだろう。

しかしながら、冷たく言ってしまうとフォロワーの域を脱しておらず(出る気も無かった?)、マップはあまり面白いように思えない。凝った仕掛けもなく、驚きはほとんどないだろう。二時間ほどで終わるボリュームはむしろ潔いくらいで、見切りをつける層と物好きな層を分ける意味でも良かったように思う。安価であるとか、この手のゲームが好きで堪らないというのであれば一周は悪くない選択肢だ。

Redneck Rampage Rides Again – もう乗らない(4)

先日Redneck Rampage: Suckin’ Grits on Route 66をクリアした際に、もう少し遊びたいなと感じたので、Redneck Rampage Rides Againの方にも手を付けてみた。こちらは本家Xatrixが制作しており、特徴的なのはバイクやボートなどの乗り物に乗れることだろうか。これらを主軸にしたステージも多く、まさに”拡張”されているなと感じる。現代的な視点からすると、Build Engineの乗り物は操作性が悪く、乗らずに歩いたほうが早くて安全だったりもするが…まぁ…せっかく触れるのであれば時代や風を感じてほしいというか…。


◆雑魚敵の衣装がちょいちょい変わっており、ほどよく本編と違う印象を受ける


◆乗り物パートはだいたい戦闘とセット。バイクやボート自体はかなりのスピードを出せるのだが、敵の攻撃が必中のため違いざまにダメージをもらいがちで、振り切りが有効ではない。また、コース自体もカーブが多いため気持ちよく走れず、爽快さが無い。結果的にのろのろ運転で安全に敵を排除し、ゆっくり曲がるのが定石となり、速度を活かすどころか、乗り物の存在意義も危うい

Redneck Rampage: Suckin’ Grits on Route 66 – 曖気(3)

Build Engineのゲームを遊ぶと徳が積めるという情報をTwitterで得たので、やり残していたRedneck Rampageの拡張パックSuckin’ Grits on Route 66を難易度Meejum(2/5)で一周。本拡張パックは本家に比べると鍵の位置やmapの大きさが常識的なものとなっており、客観的に遊びやすく良いゲームになっている。

「こんな仕掛け…ッ分かるかぁ!!」とちゃぶ台をひっくり返したくなる本家に比べれば、「そうだよねーここに鍵が無いと先に進めないもんねー」と鼻歌交じりトントン拍子に進行できるくらいに変わっている。こちらの方が気軽に楽しめる反面、高難易度の本編が気に入っているユーザー(ファン)には物足りないという見方もできるので、拡張パックとしての評価は賛否が分かれるような気がする。

Prodeus – 大正解

Build 0.1.10fを難易度Hardでクリア。ハイ百点満点。初代DOOMが好きなユーザーにとってはこれ以上の物なし。マップエディター搭載により将来性もあり。近年乱立しているオールドスクール原点回帰型のFPSでどれを選べばいいか分からないのであれば本作しかない。とりあえずコレを遊んでみてから、好みや趣味嗜好により他作品を触れば良いだろう。DOOMへの圧倒的なリスペクトと理屈ではない直感的なシューターの楽しさが味わえる。

  • 弱い敵の存在により緩急をついている
  • 敵に怯み動作があるため戦略に幅が出る
  • ハンドガンは狙撃モードのおかげで死に武器になっていない
  • 武器が多すぎて各自カスタマイズ必須なのは賛否ありそう
  • クリア毎にマップの良し悪しをプレイヤーに評価(投票)させるあたり開発の本気を感じる


◆ヅゥガガガガ!


◆一つ一つの武器が作りこみが上手で「なんかこの武器使っていてしっくりこないなぁ」といったノイズが頭に発生しない=ゲームの没入感に結びついている

WRATH: Aeon of Ruin – EA_1.4.2

乱立し始めたオールドスクール型FPSの中からQuake(1996)やUnreal(1998)に近いという情報に基づいて購入。確かにプレイ感覚やMapの構造は先の二つを混ぜたような感じで、安心安定感がある。個人的な熱中度合いはDusk以上Ion Fury未満といった感じだ。アーリーアクセスなのでまだ分からないが、初回のプレイは引き気味に戦うことも多いだろうから、戦闘は単調かもしれない。変わって、ある程度敵の配置が分かったリプレイ時には、特殊移動兼近接武器のRuination Bladeを活用することで、有利な位置を取れたり、上手に敵を無視出来るだろうから、リプレイする前提なら似た作品群の中から選ぶのも悪くない。