Star Wars: Dark Forces – 質は高い(1)

スターウォーズ版DOOMとも呼ばれる本作。しかし採用されているJedi EngineはDoom Engine(id Tech1)よりもBuild Engineに仕様が近く、リッチなレーザー描画やダイナミックな演出や謎解きが味わえる。95年当時としては高い表現力の部類に入り、映画ファンだけでなくオールドスクールシューターのファンとしても見所のあるゲームとなっている。

あまり話題に上らないが、敵の柔らかさがゲームのテンポを良くしている。比較的多く出現する敵に対してストレスを感じにくく、さくさくと倒せて気持ちいい。また、弾薬に余裕のある代わりに命中精度の悪いストームトルーパー・ライフルをストームトルーパーに向けて乱射すると、当たったり当たらなかったりして、さながらStar Wars: Episode IVの戦闘シーンのようで嬉しいものだ。


◆先日新しくリリースされたThe Force Engineというソースポート知ったので、難易度Midで一周してみたのだが、私の環境(Ver0.9)ではクリアまでに4回ほどフリーズしたため次回リリース予定のVer1.0まで待っておくとより快適に遊べるかもしれない。もしくは歴史のあるDarkXLの方か


◆後半はストレートなアクションシューターだが、前半は凝った迷路や仕掛けが多く歯ごたえのある難易度となっている。困ったらF1キーからアイテムを使ったり、壁を爆発物で壊してみると良いだろう。また、マップが巨大であることに対して映画の世界観や宇宙船、要塞を見ていれば受け入れやすいと思うが、未視聴である場合セーブ不可能な点も相まって理不尽に感じるかもしれない

Quake 64 – 難易度Hard(27)

Steam版Quakeよりワンタッチでインストールしてクリアまで。PC版Quakeより一部のマップが除外されているが、大まかには同じである。デフォルト状態だとグラフィック機能より「CRT Simlation」が入っており、当時の見た目が再現されているが、気に入らないようであれば外すとよいだろう。良くも悪くもPC版そのままといった難易度なので、遊んでいる最中ふとNintendo 64のパッドで難易度Hardがクリアできるのか疑問に思った。どうもYoutubeを見る限りシークレットの場所をほとんど覚える程度のやりこみは必須のようだ。


◆移植はDOOM 64で馴染みのあるMidway Games。毒々しいカラーリングが特徴的だ。こういうインパクトのある配色のおかげで、オリジナルQuakeから削ったオブジェクト(メモリ節約)による寂しさを上手に隠せているように思う


◆心なしか強敵Spawnが出現するマップではQuad Damageの設置が増えているような気がした(無責任)

Forgive Me Father – 挑戦者向け

コメントで教えてもらったクトゥルフ神話がモチーフのオールドスクールFPSを難易度Normal(3/5)でクリア。Normalといっても難易度設定の初期値がEasy(2/5)であり、被弾を抑えながら正確なAimが求められるため、気の抜けない難易度となっている。実質Hardと言えるかもしれない。マップの構造も狭かったり暗かったり罠が張り巡らされていたりとプレイヤーに結構な負荷がかかってくるため、挑戦が好きなプレイヤーには好まれそうだが、そうでないなら大人しく難易度を下げることも検討しておきたい。

後半からはさらにプレイヤーへの要求レベルが上がり、複数の敵の弾を避けながら吸い付くようなAimが必要となってくる。ワープして背後から襲ってくる敵や、こちらから見えないように隠れたり、遮蔽物を盾に一定の距離を保つなど、いやらしい動きをする敵が多く出現するため、こちらから積極的に当てにいかなければならない。上手にアイテムを使うか、気合で乗り越えたいところ。一周を通してレベルデザインが優れているかどうかは判断がつかなかった。面白いか面白くないかで言えば面白い側だが、非常に濃密で神経を使うゲームのため体力の消耗が激しく連続して遊びにくい。間をあけて今回選んだ神父とは違うジャーナリストで遊んでみてから評価してみようと思う。


◆即着弾+ヘッドショット判定のあるレーザー銃。強くて燃費も悪くないためお世話になった。スキルツリー(武器ツリー)システムなので、リプレイ時には違う武器を選択する予定


◆暗い場所が多く武器からランタンへの持ち替えが必要。こういう銃が撃てない時間が発生することに対して雰囲気がでていると前向きな評価できるかどうか

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Quake: Underdark Overbright – 公式配信の価値(26)

Besethda公式アドオンとして配布されたUnderdark Overbrightを難易度Normalで一周。一つクリアしても自然ともう一マップ遊ぼうかなと思えるような出来で、最初から最後まで楽しめた。良マップ集だ。心細くなるような不気味なBGMにより雰囲気も良いため、かなりお薦めできる。強力な敵の多いQuakeでは距離や高さをいじるだけで容易に難易度を上げられるため、このようなカスタムマップでは異様な難しさとなることもあるが、さすが本アドオンはコミュニティとBesethdaに認められたこともあり、安心して楽しめる出来となっている。


Steam版の新クライアントだとメニューのadd-onsの項目から選ぶだけで手間をかけずに遊ぶことができる。パッケージ版やその他クライアントでは手動での導入が必要


◆初見殺しがない点も心証が良い。みんな大嫌いなSpawnも極力ストレスがかからないように出現させていて上手だなと感じた。近頃はこういう面倒な敵でも多少は出した方がいいんじゃないかと考えが変わってきた

Powerslave – 見かけによらず

エジプトに巣食う異星人を倒していくアクションFPS。GOG版PowerslavePCExhumedというソースポートで動かしクリアまで。遺跡中心の各ステージではスイッチを押すごとにダイナミックに岩が動き、進行ルートが現れることが多い。インディージョーンズやTomb Raiderといった冒険的雰囲気が強く、単純にゲームの進めているだけでも楽しい気分になる。戦闘、謎解き、アイテムの適宜使用、一人称視点+ジャンプアクション多め、など難しめな要素が多いが、それに見合うようにレベルデザインも良く、BuildEngineのゲームが好きであれば、なかなかお勧めできる。


◆Aimの補正が強いため高低差や距離があっても、ほぼ当たるものと考えてよい。Aimそのものよりも武器の切り替えや弾薬管理、自爆ダメージの距離計算が大事


松本智津夫空中浮遊している謎のおっさんに触れると残機が増える。シークレット扱いなので、時間をかけてでも取っておくと安心できる

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