Sinister CityというADVが結構面白かったので、同開発会社の本作にも手を出してみた。内容はアイテム探し、つまりはHidden Objectという名前のジャンルらしいのだが、私はこの手のゲームにまったく触れていないので本作がどの程度の難しさなのか説明できない。ただ一つ言えるのは、行ったり来たりの移動が多いため非常に面倒だということだ。難しいかどうかで言えばそれほどでもないのかもしれないが根気が必要なのは確かで、ヒント機能を使わないのであれば錬金術士になったつもりで辛抱強くマウスをクリックし続けてもらいたい。物語の方は意外性に欠けやや微妙かもしれないが、雰囲気は錬金術という題材をうまく活かせていて中々良い感じである。
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Sinister City – 酒か炭酸でも飲みながら
なんとなくADVを遊びたいと思っていた時に、公式で日本語が入っていて格安だったので購入してみた。システムは標準的なpoint-and-clickとなっており、怪しそうなところをポチポチ調べていく流れだ。難易度カジュアルだと、一定時間ゲーム内で進展が無い場合、勝手に正解の場所が青く光ってしまうため、自力でクリアしたいというのであれば難易度を上げるのが良いだろう。カジュアルゲームとはいえ、あまりに早く正解を示してしまうのは考えもので、これは難易度別ではなくオプションで調節できるようにして欲しかった。
また、本作はカジュアルゲームにとって重要な効果音に、耳障りの良いものを取り入れており、クリックするのが気持ち良い、心地よいというところまで作り上げてあるので、これは素直に褒めることができる。物語の方とは言うと、陽気な監督が撮ったB級吸血鬼映画といった感じで、内容はあってないようなもの。しかし、クスリと笑える箇所も多いし、決してつまらないというわけでもない。何か飲みながら気軽に読み進めるのが良いだろう。最後の展開はとても後味の悪いものとなっているが、「後味の悪いものをお約束のごとく用意してくれる」というのが、私にとっては安心へとつながり、とても安らぐのである。あー…やっぱりこうなっちゃうのね♪
The Incredible Adventures of Van Helsing – てけとーぷれい
最初に断っておくが、私はブラム・ストーカーの原作小説『ドラキュラ』及び映画『ヴァン・ヘルシング』を見たことがない上に、システムを理解しないうちにゲームクリアしてしまったので、有益な情報をほとんど書けない。遊びはじめた動機も「なんとなく」で、クラス選択もなんとなく近接という気分ではなかったから特殊系のArcane Mechanic(DLC)を選んだというフィーリング全開っぷりだ。
主な戦術はお供の美女幽霊カタリナと一緒に突っ込み、攻撃スキルを連打するという単純なもの。この手のゲームの例に漏れず本体の防御力は低めであるが、レベルが上がれば機械を召喚できるようになるので、カタリナの他にもう一つの壁を手に入れられる形となる。進行は難易度がNormalということもあり、いい加減な育成でもポーションをがぶ飲みすればなんとかやっていけたが、さすがに終盤までは通用しないようで、本体のダメージをカタリナが肩代わりする露骨に強力なスキルに全振り。攻撃力不足の際はとりあえず新しく覚えた攻撃スキルを試していった。少額でスキルやステータスの振り直しができるのがカジュアルで嬉しい。雑な感想になるが、アクションRPGとしては安価な割に質が高いので、俯瞰視点のゲームをなんとなく遊びたいというプレイヤーにはオススメできる。が、基本的に一周したらそれで終わりという作りなので、やりこみ目当てで購入するのは止めておいた方がいいだろう。
- 美女幽霊カタリナとのユーモアある会話がクスリと笑える。このゲーム最大の価値
- サブクエストの多くはステータスやスキルポイント増加が報酬となっており、とても旨みがある
- 強力なアイテムはたくさん見つかるが、一時間もしないうちにもっと良い物が出る
- 見かけよりもMAPが狭くデコボコしており、逃げ撃ちがしにくい
- レベル上限は30であるが、ラスボス直前にはレベルが29に達しており、レベル上げ要素はほぼ無い
POSTAL 2: Paradise Lost – 馬鹿健在(5)
10年の歳月を経て発売したPostal 2のDownload Contents「POSTAL 2: Paradise Lost」を難易度Averageでクリア。ボリュームがあり、値段の割にRWS社の気合の入りまくった本DLCはファンにとってマストバイアイテムであることに間違いないので、すぐさま購入して再度下品な世界に入り込んでもらいたいと思う。逆に、本編を遊んでいないプレイヤーには核破壊後のパラダイスシティがどのように変わったのがわからないため、プレイ済みのファンと比べてあまり散策を楽しめないかもしれない。また、メタ的なネタも多いため、本当は拡張パックのPostal 2: Apocalypse Weekend、映画版Postal、続編のPostal 3に触れておいたほうが良いのだが、所詮はお馬鹿ゲームなので、あまり神経質になる必要もないだろう。主人公のDudeは恐妻家で、Mike Jは開発のRunning With Scissors社プロデューサー、Zack Wardは映画版PostalのDude役で、Postal 3が全世界で不評だったということだけ知っていれば十分だ。ややネガティブに書いてしまったが、結局楽しめるかどうかは知識ではなく感性によるところが大きいので、面白そうだなと思ったら是非プレイしてみて欲しい。
実際のゲームプレイで気になったのは、ヘルスパイプ(即時HP全回復+α)の置かれている場所が異様に増えたことだろうか。特に気合を入れてアイテム探しをしたわけではないが、少し怪しい場所をチェックしたり、本編で印象に残っている場所を見て回るうちにパイプがドンドン溜まっていった。パイプが一つ一つ増えていく様子は500円玉貯金のようでかなり気分が盛り上がるのだが、最終的にラスボス戦で30個ほどのパイプを持っているという半無敵状態になってしまい、死ぬ気配がまったく無く、ゲームの最終局面としては最悪な展開に。しかしまぁ、こんなゆるく自由な展開もPostalらしくていいんじゃないかなと前向きには考えているが。
◆やや見慣れない葉っぱの収穫を手伝うようなごく普通の日常生活シミュレータ
◆貴様のディルドと俺のハンマーのどちらが強いか…試してみるか?
>> 以下お下品だったり黒いユーモアだったりするスクリーンショット集
Estranged: Act I – 映えるParticle(5)
ホラーアドベンチャーの本作を90分ほどでクリア。パズル難度も易しめなので、なんとなく短いModを遊びたいなという時に良いのではないだろうか。素直な作りも好印象だ。
- Source Engine(2013)特有の透明感あるグラフィックが美しい。特に水、炎、電灯
- ゾンビは無音で接近してきて厄介だが、体力が低いので釣り合いは取れている
- 謎解きはHalf-Life経験者にとって、どこかで見たようなものばかりで簡単すぎるかもしれない
- 箱を壊したり迂回してもアイテムは置かれていないので、雰囲気を味わいながら真っ直ぐに進むのが良いと思う
- 途中にあるオフィスは白基調に緑や赤が混じっており、Mirror’s Edgeのような配色でとてもクールだ