Hotline Miami – 幅広いプレイが可能なクライムアクション

評判が良いみたいなので遊んでみた。サイケデリックと狂気を全面に押しているようだが、見かけによらずアクションゲームとしてはお手本のような作りになっている。理不尽さを少なく、ルールを覚えてリトライしていけばクリアまでいけるだろう。難易度が徐々に上がっていくところも好感が持てる。その半面、サイケデリック(画面が歪む演出)は不要だと感じた。右に移動したと思っても右上に向かっていたというように微妙に影響があったからだ。ただ、この要素を取っ払ったら売れなかっただろうなとも思っている。

HotlineMiami 2013-04-08 02-55-58-63

ロシアンマフィアを殺すのが目的。倒すという表現ではなく殺す。ダメージ設定は限りなくリアルで、バットで殴れば即死。銃で撃っても即死。プレイヤー側もなにかに当たれば即死なのでスリリングだ。目的は暗殺と決まっているが、手段はプレイヤーに委ねられている。正面から殴るもよし、ステルスしながら穏便に進めるのもよし、遠くから銃を撃つのもよしと、幅広いプレイが可能だ。また、それを補助するための能力強化のお面もある。私は強引に殴りに行きたいがために歩行速度の上がる「うさぎ」を使った。

クリアまでに6時間かかったのでやや遅いと思うが、力押しの攻略にこだわったのでこうなった。特別に縛ったわけではないが、久しぶりに気に入ったゲームなので、自分のやりたいようにやった結果として時間が掛かっただけのことだ。非常に満足している。どうでもいい話になるが、Shiftキーを押すと遠くを見ることが出来るので射撃が楽になり、さらにキリンさんのお面をかぶると、より遠くまで見ることができるのでクリアがかなり容易になる。でもゾウさんの(お面の)方がもーっと好きです。

HotlineMiami 2013-04-12 17-22-04-37

Alan Wake – 悪夢は一度だけでいい(2)

10時間ほどでクリア、満足度は70ぐらい。TPSとして遊ぶ分にはやや尻すぼみではあるが、ユニークで楽しむ価値のあるものになっている。不満点は最高難易度でなければ、すべての物語を読むことができないところだ。しっかり作りこんであるから二周目も楽しめるよ!というのはビシバシ伝わってくる。しかし私はそれが大嫌いだ。リプレイ性を高めるためストーリーの裏側を隠すというのはわかるが、その量が多すぎて周回プレイが前提のようだ。プレイヤーを最も満足させるべきなのは”初回かつ難易度Normal”であると考えている私には不愉快でしょうがなかった。

AlanWake 2013-02-24 00-51-47-56_R

「俺は○○していて手が離せない!アラン、食い止めてくれ」から敵のラッシュが始まる。周りには投げ物が転がっているので、手当たりしたいに投げればクリアは簡単だ。少し控えることで、敵を倒す順番を考えながら避けを駆使して射撃を成功させることを求められるので面白い。

AlanWake 2013-03-02 00-42-09-33_R

アランが一人で危険に立ち向かう時に涙を流してくれるバリー。俺はあんたの方が最後まで生き残ってくれて嬉しいよ…。クリアした感想としてはアメリカ人が好きそうな話だった。ただし後半は真剣にストーリーを追わなかったので詳細は理解していない。MAPに散らばっている物語の背景が書かれた原稿が拾うのが面倒なのだ。

ムービーシーンがESCでストップ、Enterでスキップ

これは褒めるべき点。昔から感じていたのだが、この機能はビデオゲームに義務付けるべきだ。プレイヤーの生理現象や来客よりも、あなた方の作ったムービーの方が価値があるとは思えない。

Alan Wake – ビデオゲームで丁寧に小説を表現(1)

アランの右眼に秘められし闇の能力(チカラ)が覚醒(Wake)し世界を救うストーリーだと思っていたのだが、売れっ子小説家であるアランの書いた原稿が現実になるとかならないとかという話だ。デフォルトで日本語にローカライズされていて質は最上級。難所の前には、ほんのりと警告のメッセージが原稿で落ちている。

AlanWake 2013-02-16 20-41-50-82_R

メインは物語なのだろうが、TPSとしても優秀だ。敵のAIは移動に関して頭がよいが、殺しにこないのでゆっくりと対応すれば良い。チェックポイントも親切で、デスペナルティはほとんど無い。また、グラフィックが恐ろしく綺麗。テクスチャが細かいというよりは、霧の表現と暗闇の演出が合わさって”綺麗に見える”というのが正しいかもしれない。室内のオブジェもパターンが豊富で手が込んでいる。

AlanWake 2013-02-16 18-09-42-52_R

テレビに映る番組はストーリーに関係があるのかないのかわからないが、興味をそそられる作りなので、見逃さずに見てしまった。他にもラジオやテープレコーダーが再生できたりできるが、すべてプロの声優さんなので不快感なく、安心して聴くことができる。

AlanWake 2013-02-16 17-50-55-97_R

頼れる仲間は親友のバリー(Barry Wheeler)だけ。彼は田舎嫌いのニューヨーカーで、小太りのお調子者ときてるので設定から死亡フラグがビンビン。良いキャラクターなので最後まで生きていて欲しい。現在はエピソード3を終わらせた所なので、ちょうど半分。やや単調だが銃を撃つのが面白いゲームなので、意外と話を読まなくても遊べる。

Alice: Madness Returns – Complete Edition 購入(11)

通常版Alice: Madness Returnsをインストールした後にComplete Editionを入れると、反映されないのでおかしいなと思ったが、プロファイルを新しく作りなおすことで解決した。安全かどうかわからないがコピーするだけで進行状況を復元できた。

alicemadnessreturns 2013-01-21 22-02-22-24_R
◆DLCのLate but Lucky(ドレス)。アリスインナイトメア(American McGee’s Alice)も選択できるようになった。

alice 2013-01-12 14-34-12-77_R
◆HDリマスターしてくれたのは素直に嬉しい。

alicemadnessreturns 2013-01-12 14-48-14-83_R
◆安心のナイフ…ナタアクション。

Zombie Driver – 昔のGrand Theft Auto?

Zombie Driverというゲームは単調な遊び方をプレイヤーに求めてくる作りなのでどうもやる気が起きなかったのだが、どうも海外のオールドゲーマーは少し感じ方が違うようで「昔のGrand Theft Autoみたいだぜヒャッハー」(そういう精神のインディーズゲーム)という感覚のようだ。それならば私も同じ気持でやってみよう。

ZombieDriver 2012-11-08 18-23-50-49_R

ゲームの目的はお客を送り迎えするタクシーであるが、邪魔してくるゾンビを轢き殺すこともできるよという作り。勘違いしていたのだが、あくまでメインの目的はタクシー事業であり、ゾンビを倒すことではないのだ。そのため気持よくゾンビを引きまくってスコアを伸ばしていると、すぐに車が壊れてしまう。ダメージを抑えたい場合は、やはり道路脇を走るべきだろう。

ZombieDriver 2012-11-08 22-44-38-49_R

みんなが求めているだろうサバイバルモードは確実に本編よりも楽しい。Steamのフレンド機能を利用したスコアアタックは軽い目標として優れている。数時間遊んで操作に余裕が出てくると気が付くが、テクスチャを相当書き込んであるのでとても綺麗なゲームだ。

5時間かからないぐらいでクリア。発売した当初にすぐ見切りをつけてしまったが、多数のアップデートもあってか、かなりボリュームが増えていた。着実に更新を重ねて整えられていったインディーズゲームの成功例かもしれない。最近Zombie Driver HD となってコンソールに配信されたのも頷ける。冒頭に言ったGTAの精神云々は結局わからなかったが、武器の爽快さと適度なハンドリングが遊びやすく、見下ろし型のレースゲームとして優れているように思う。