Bastion – 皆が器用なわけでは

時たま無性にパッドでアクションゲームが遊びたくなるので、積んでいた本作をクリアまで。アクションゲームとしては防御(ガード)が強く、画面を見ていたほうが有利になる調整なので好みであるが、全体を通してやることが変わらないため、やや単調かなといった印象。飽きる前に新しい武器が手に入ったり、既存の武器強化が可能になるため、プレイヤー側に「飽きた!」と明確に思わせないような作りにはなっているものの、基本的に戦闘は”少しだけ”気を引き締めておけば大丈夫といった程度にのんびりとしたものだ。考えていたよりもRPG色が強くアクション色が弱かったので、少し残念。

RPG色が強いということで、ストーリーについて移るが、これはなんだかよくわからなかった。というのも、戦闘中にも話が進んでしまうため、アクションゲームをしながら英語のリスニングなり字幕を読まなければいけないのだ。私は二つのことが同時に行えない不器用な人間なので、目の前の敵をハンマーでぶん殴ったり、火炎放射器で燃やしたりしている時に英語は聞き取れないし、日本語も目に入らないのである。そもそもひどく抽象的な語りかけが多く、投げっぱなしジャーマンなゲーム導入部分から本作の世界そのものに、ほとんど興味をそそられない。そんな状態でストーリーから置いてきぼりにされてしまえば、当然追う気にもなれない。レベリングをしてもっと余裕を持ってプレイしろということだろうか?

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◆幻想的なビジュアルとBGMは高水準で、視覚と聴覚へのアプローチは成功している

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◆後半には攻撃に体力吸収がのるようになり(ドレイン)、火炎放射で体力が回復する夢のシチュエーションが実現する

Zombie Driver HD – いのちだいじに

先日、人を轢き殺す度に得点が加算されるぶっ飛び設定のカルト映画を鑑賞したところ、圧倒的な表現の自由に感銘を受けると共に「僕も轢かなきゃ」といった使命感が沸々と湧いてきたので、Zombie Driver HDのストーリーモードを軽く一週してみました。本当は積んでいるCarmageddon(1997)の方が映画の設定にも近く、ベストではあったのですが、なにしろ今年は暑い。暑すぎる。こうも暑いとゲームの操作やルールを覚えるのが億劫になるので、一度触れ、感触を掴んでいるZombie Driverと同じであろうZombie Driver HDを思い出したわけです。クリアした簡単な感想としては、気軽に、とても気軽にゾンビを轢くことができるので、その手のゲームが好きな人には良いゲームかと思います。一部の人からは理想的な一芸インディーズゲームに見えるでしょう。

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現在Steamストアから無印Zombie Driverは消えており、HDがそれと入れ替わる形になりましたが、変わったのは名前そのままにHigh Definition化したわけではなく(多少は高画質化されているのでしょうが)、画質よりもゲーム設計面が見直されています。特にゾンビが軽くなった点が大きい。私はもちろん、生身の人間を轢いた経験は無いのですが、仮に轢くとなると50kg以上の肉の塊が車体にぶつかるわけですから、かなりの衝撃とともに車は減速してしまいます。この物理演算を真面目にやってしまったのが無印Zombie Driverです。蟻のようなゾンビの群れに突っ込むと、数体を倒した辺りで車が大きく減速してしまい、加速する間もなくゾンビ達に取り囲まれ大ダメージを受けることになります。ざっくり言うと、ゾンビを轢くと不利になります。

私を含めた頭の良くないプレイヤー達は「ゾンビを轢いて気持ちよくなれる」と勝手に思い込んで、トレイラーを注意深く見ず、ゲームを購入したかと思うのですが、実際にそうすると轢けば轢くだけ不利になり、何も面白くないうえゲームのクリアに支障が出ます。後半はそれが顕著で、ゾンビ達が道路の真ん中を我が物顔で練り歩くのを横目に、プレイヤー側は体力を減らさぬよう道路の端をせこせこ運転する展開になり、かなり気分が盛り下がります。この調整自体はリアルで悪くないのですが、それはもっとサバイバル(生き残り)を全面に押したゲームでやればいいわけで、購入者はかなりのミスマッチ感を受けたように推察されます。しかしそれがHDになり、どういうわけか暴力ゲーム大好きっ子が求めているようなものに超変化しました。つまりはゾンビが適度に柔らかく軽くなり、轢いても速度がほとんど落ちず、気軽に好きなように轢ける撃ち殺せる、快楽重視のカーコンバットゲームに生まれ変わったのです。ただ、そのままだと簡単かつ単調な印象を与えてしまうと恐れたのか、バランスをとるように夜間ステージや銃器が使えないステージを挟んだりと、面倒すぎない程度に面倒さを増やしている点がよく出来ています。やはり、多少は苦労した方がゲームは面白いよねといった開発の意思を感じました。

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◆超火力の戦車が操作できるステージはお祭り感があって良い

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◆まとまったゾンビを倒すのが得意な火炎放射武器

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Painkiller Hell & Damnation – ファンの戯言(9)

難易度Nightmareを鼻歌交じりにクリア。大体は気分によって武器を変え、好き勝手に動き回り、調子に乗りすぎてヘルスが50辺りまで下がると、立ち回りを手堅くし持ち直していくといった具合だった。本作を一言で言えばコンソールゲームユーザーへ向けたPainkillerフランチャイズ販促用リメイク作品だ。これ以下の文章はシリーズ経験者に向けたものである。本作はUnrealEngine3による強化されたビジュアルや新しい武器とストーリー、怪しい日本語吹き替えなど、過去作のファンを惹きつける要素が無いこともないが、一度触れてみればやはりPainkiller: Black Editionの方が良いと感じてしまうのではないだろうか。その要因が刷り込みによるものなのか、アクセルジャンプ絡みの挙動のせいか、サイコさや陰鬱さが減った雰囲気のせいか、単純なボリューム不足のせいか、新鮮味の少なさからか…よくは分かたないが、とにかくBlack Editionの方が良いのである(刷り込み)。

Redemption化したか

過去Painkiller Redemptionを”ボーリング”と評したレビューを見事だと思ったが、実はこのHell & Damnationもなかなかのボーリングゲームと化している。なにしろ新武器Soul Catcherのプライマリが貫通性能を持った攻撃で、敵配置もそれを見越したように変更され、無印よりも品のない湧き方なのである。無印同様に立ち回ると、どうも火力不足に陥る場面が出てくるため、敵を直線状に集めてからSoul Catcherで一気に切り裂くのが有効となる。確かに爽快ではあるのだが、これはGrenade LauncherやRocket Launcherの仕事と被りすぎている。倒した敵の魂が出現している時間とMapの構造と自身のアクセルジャンプの技量とを図りながら、上手に無駄なくリズミカルに魂を回収していくのがゲーム性の中核を担っていると考えている私からすれば、本作のボーリング化は劣化と言わざるをえない。

敵を集めてドカーン、まとまった魂を回収し、デーモン化してまた敵を蹴散らしていく流れがはたしてPainkillerである必要があるのか疑問だ。Redemptionは非常識なほど弾薬が制限されているためボーリングしなければいけない状況が発生したのだが(初期Verのみ?)、本作では弾薬が多すぎるうえ「ま、こんなんで喜んでくれるやろ」と気軽に作られた印象が強くて残念である。RedemptionはModのようなものだからこそ一定の理解が可能だが、リメイク作品でこれをやってしまうと、ただのバカゲーでしかない。私はメインターゲットであろうコンソールユーザーにも大きな特徴であるStake gunをふんだんに使わせる状況を作っても良かったように思う。今回移植されなかったTown(Chapter2-Level5)はStake gunの偏差撃ちと悪趣味なPainkillerらしさがうまく混じった素晴らしいMapなのだが、ここを収録しロックなBGMと共に死者を次々と杭で壁に貼り付けていく卑しい快感とRe三部作とは違う”本家のPainkillerらしさ”というのものをもっとアピールして欲しかった。

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◆男の子が大好きなロケットランチャーとマシンガンを併せ持つ夢の武器

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◆絵面は良いが、実際の日本語ボイスは外国人が棒読みで破壊的

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Fallout 3 – DLCを突っ込んで二週目(3)

ニーハオ!アタシの名前はC.J。マッチョなこそ泥だったネーチャンのJ.Cとは被らないコンセプトの元、核戦争後の世界に生まれたアル。名前がすでにモロ被りなのは気にしてはいけないネ。中盤までは男をたぶらかして、ガキの機嫌を取って、ババアに厳しい交渉上手なチャイニーズマフィアをやてたケド、偶然DLC「Operation: Anchorage」の世界に迷い込んで燃費が良くて威力の高いガウスライフルと高性能フルアーマーを手に入れてからはガチンコの武闘派にクラスチェンジしたヨ。強くなるともっと強くなりたいと思うのは人の常ネ。だんだんと武器強化系にもスキルを振るようになったアル。そうそう「Scrounger」のPerkもイケてたネ。これがアるとガラクタから弾薬を多く取れるから、お金稼ぎもいらなくなるヨ…ってアイヤー!気が付いたらネーチャンと同じスタイルになてしまたアル!でもショウガナイネ、アタシ達中国人とても頭イイ。だから有利ナ方、有利ナ方を選んでしまうヨ。これは分かりやすく使えるスキルと、ドウ使っていいか分からないスキルがはっきりしてるからネ。つまり作たヤツが悪イ!アタシ悪クナイ!!

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◆世紀末世界で武器屋が一人で店番するのは危険だ。小型核弾頭を引っさげた不届き者が弾薬欲しさに襲ってくるかもしれない。一周目では使いどころの分からなかったヌカランチャーも、今回のプレイではなかなかうまい場所で使えたように思う。カルマを無視すれば、早い段階で装備を整えられるという自由度の高い作りは、素早くゲームクリアを目指す私には嬉しいところ

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◆New Vegasに比べると会話が重視されておらず、ストーリーを進める上で美味しい思いがほとんどできなかった、交渉スキルを有効に使える場所を把握するためのやりこみが必要か

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Soldier of Fortune – 難易度Normalで二週目

ゲーム用途に使っていたモニタースピーカーを、先日ゲームや映画などの低音に特化したLogicool Z623に変えたのですが、その効果をあまり実感できておりませんでした。わたくしは普段からお下品なゲェムばかりを遊んでいるわけですが、それらでは意外と低音が鳴らず、床に置いた巨大なウーファーがただの置物にしか見えず、やや邪魔に感じていたのです。しかし、この度のSoldier of Fortune(2000)では本領を発揮しやすかったのか、低音の塊のような銃声を鳴らす度にウーファーちゃんがインシュレーター越しに床が震わしながら元気にゲームを盛り上げてくれました。このような迫力重視のスピーカーを用いて、地響きのようなショットガンやマグナムを連打しながら敵をスピーディーに肉塊にしていく本作のプレイ感覚はもう最高としか言いようがありませんね。

音についてもう少し言うと、元々の定位が良いのか、単純なMap構造とEAXの相性が良いのか、敵の向かってくるタイミングや方向が分かりやすく、不意のダメージが少なくてストレスが貯まりません。銃をぶっ放すだけでも気持ち良いのに、敵兵士がコメディアンの出川哲朗氏のような過剰なリアクションを取ってくれるのがさらに良い感じ。リアル系を謳っているFPSでもショットガンを当てた際の敵の態度がまるで「散弾ではなぁ!」とでも言わんばかりに怯まないようだと、散弾である意味が無いし、プレイヤーのテンションも下がるものなのです。その点、本作では手足に散弾がかすった程度でも敵兵が「痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い!ヤバイよヤバイよ!!」ってな具合に痛みに弱いアメリカ人(偏見)のように痛がってくれるのがとても愉快です。これを利用すると敵がいそうな場所、または体を隠している場所に適当にショットガンを撃って相手の体勢を壊すといった雑な攻略が可能になるわけですが、むしろこれこそがゲーム性を重視しながらもショットガン(散弾)のリアルさを追求した優れた調整だと思えてなりません。たとえスイッチを押して前に進むだけの古典的なゲームであっても、撃って倒すのが抜群に楽しければそれだけで良いのです。

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◆ドゴォーンドゴォーン。ブチャァ

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◆過剰に痛がる敵キャラを見ていると、もっとやってくれというお笑い的な”フリ”に見えてしょうがない(身勝手で加虐的な妄想)

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