1994 Tune-up Community Project – 微妙かも(48)

1994年に製作された劣悪な出来のWADを現代的に直してみたらどうなるか的なMagawad。私自身2008年頃からDOOMを始めたこともあり元になっているWADは未プレイ。よって何がどう変わっているのか分からないのだが、94年当時の影があるということで好みに合いそうな古臭いゲームデザインなのではないかと期待し触ってみた。…が、あまり面白くないというのが全体を通した素直な感想だろうか。やはりというか元となったWADの出来が相当悪かったように思わなくもない。

  • MAP05 – アップ調のBGMに乗りショットガンを撃ちまくるのが気持ちいい
  • MAP10 – 悪質なワープで攻められることが多い
  • MAP12 – ちょいムズでルートも分かりにくい
  • MAP13 – 軟らかい敵が多く、鼻歌混じり撃ち進めるのが楽しい
  • MAP15 – 当時を象徴する(?)悪の総当りパズル
  • MAP19 – 行ったり来たりが多く面倒で、それが面白さに結びついていない
  • MAP21 – 馬鹿みたいな数の敵がそこそこ自然に出現する
  • MAP22 – 完成度の高い巨大なMAP。少しずつ道が広がっていく感覚が良い
  • MAP25 – 弾薬と回復が多すぎる。好きに遊んでくれ!みたいな?
  • MAP26 – 会心の出来。最初から最後まで面白い。これがPWADだ
  • MAP28 – 程よい難しさで楽しめた
  • MAP29 – 巨大なだけという気がしなくも無い

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◆死屍累々

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◆サイバーデーモンやマスターマインドは同士討ち要員として出現することが多かった

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DOOM(2016) – 難易度Ultra Violenceで二週目(47)

Normal相当のHurt Me Plentyに比べれば張り合いと緊張感が出てくるので、そこそこ楽しめたが、熱中するほどではなかった。というのも体力管理と弾薬管理がふわふわのあやふや設計なので、敵の出現ラッシュを切り抜けても、その実感がまるで沸かないからだ。常に主人公(プレイヤーの分身)の生き残りを考えながらの戦闘ではなく、ただ単純に目の前の敵を倒すだけというアリーナ形式のマルチプレイといった印象が強い。初回のプレイから思っていたが要はDOOMの皮を被ったQuake5なのである。タイトルの名前によって売れる本数(金額)が変わるので、深くは突っ込まないが、ゲーム性だけを見ればまぁまぁといったところ落ち着くだろう。ただ、それとは別に高速アクションFPSの楽しさ、過去作DOOMへ案内役、強いゴア要素などのFPS業界全体への貢献といった面ではとても評価できる。

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◆大ジャンプかーらーのヘッドショット!ってDOOMはそういうゲームじゃないから(原理主義)

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◆当たらなければどうということはない。…が、死んだときのロード時間の長さが気にならなくもない

DOOM(2016) – ただのクリア報告(46)

去年遊んだPerfected Doom 3の満足感が高かったため完全に興味を失っていたのだが、急にやってみようという気分になったので、難易度Hurt me plentyで軽く一周してみた。最終的なゲームプレイの感想はUltra-Violenceクリア後に保留するが、大まかには楽しめたと言える。移動速度の遅さや、各種武器の性能、エリア別戦闘への変更、中盤以降の単調化など(アイデア不足?)、細かい不満はある。あるが、リブート作品として大きく成功しているし、最大公約数にヒットするよううまく作られていることに感謝もしている。

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◆血はたくさんでるが、武器全般に重さが足りていないようでイマイチ気分が盛り上がらない

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◆スーパーショットガン取得の際は、同じ状況であったDOOM2-Map02でのDOOM親父の邪悪な表情が脳内再生される

Legacy of Heroes – いいよいいよー(45)

2017 Cacowardsを覗いていたところ、どうにも古臭そうなWadを見つけたので触ってみた。どこかで書いたように思うが、私はWadに対して革新的であるとか奇抜なものを求めていない。欲しいのはidに近い良質なゲームプレイだけなのである。そういった意味で本Wad「Legacy of Heroes」はよく適合していた。プレイ感覚はDOOM2よりもUltimate Doom(Thy Flesh Consumed)に近いような感じで、前から出現する敵を安定的に、時には大胆に倒していく直線的なものとなっていて、とてもクラシカルで楽しめた。全11Mapというボリュームも丁度良かったように思う。

視覚的にもEternal Doom親父のHUDやHereticのテクスチャを多めに使っていることから、完全にその手のファンに向けたモノであることが分かる。各Mapについては製作者が旅をするかのように連続した設計にしたらしく、無機質な基地のような場所から始まり、平野や城、またはその二つが混じったような場所に移り変わっていく様は、彼が狙った通り少しずつゲームが進行しているように感じた。試みは成功しているように思う。また、どのMapもひと目見て「すごい!」と強い衝撃があるわけではないが、よく見てみると細部まで作り込んでおり、戦闘中に引っかかりが起こりムッとする時もあるが、基本的には「よく頑張ってるなぁ」と感心する。地味かもしれないが質は高い。

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◆後戻りできない、隠れる場所も無い。目の前の敵を即座に倒すしか生きる道はないのだ

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◆後半からかなりMapが広くなっていくが、区画が分かれていると言えばいいか、迷子になることはあまり無い。このあたりも意地の悪さがなく、素直な印象を受ける

以下ネタバレありのスクリーンショット集

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Pirate Doom – 素晴らしいっちゅーの(44)

私にとってのゲームの良し悪しとは五感である。特にゲームプレイに相当する触覚は本作を高く評価している。緩やかに上がる難易度は私が心地よく感じる”ちょいヌル~ちょいムズ”の範囲に収まっており、不快さと不満がとても少ない。補足すると、ネガティブな感情を全排除することがゲームデザインの正解というわけではなく、「俺の技量に合った適度なストレスを与えろ」と非常に面倒くさいゲームオタクの要求を満足させてくれたという意味である。

視覚の部分に関しては、全ての敵キャラが海賊風のコスプレをしているだけでなく、船から陸へ丘へ島から遺跡、城へとストーリーに沿ったようなMapの流れは、一つ一つの出来も非常によく、楽しめない方が少数派だと思える。また、他ゲームのキャラクターがこっそり混じっていたりもするが、嫌な感じはせず、素直に遊び心と受け止められる。最後に聴覚であるが、海中や洞窟などで効果音が3D音響っぽく聞こえる特徴が挙げられる。詳しい仕組みはわからないが、WADでは珍しい試みのように思う。音響自体は強引に音をいじった感じがして違和感があるのだが、雰囲気を良くしている面もあるため、総合するとややプラスといった印象。

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◆眼帯がチャーミングなデーモン

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◆使い勝手が悪い分だけ威力が超高いダイナマイト

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