System Shock 2 – これほどとは

評価が高いので触れてみた。初めは体力がない、弾が無い、武器がすぐに壊れる、リアルタイム進行、敵がランダムで復活、監視カメラに見つかるとアウトなど、重なり合う理不尽さにクイックセーブ連打で対抗するのが精いっぱいだったが、少しずつキャラクターのできる事が増えていき、システムや雰囲気にも慣れてくると視界が開けていき、ゲームが楽しくなっていった。キャラクターの強化システムが理解できるようになるとアイテム探しにも熱が入るように。英語能力には難があるため、十分に物語を楽しめたとは言えないが、それでもこのゲームには名前が残るだけの質の高さがあるように思う。


◆何も知らずに触ったBioshockでは何故レンチを握っているのか不思議だったが、今回のプレイでレンチを振り回していたら、だんだんと愛着が湧いてきた。Half-Lifeでいうところのバール


◆夢に出てきそうなSHODANの登場シーン。このあたりまでゲームを進めたら、もうプレイヤーはこの世界観にのめり込んでいるはず

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Sacred 3 – セラフィムのイージーをソロクリア(9)

Co-op推奨ゲームをソロプレイでクリアしたのであまり参考にはならないと思うが、一応書き留めておく。選択キャラクターはセラフィム。初代SacredからCitadelまでプレイした経験からセラフィムを選んでおけば間違いないという確信があった。実際クリア後にも困った場面が無く、やはり弱点の少ないセラフィムで良かったと満足感があり、狙った通りの結果となった。難易度はとりあえずNormalを選んでみたが、Co-op推奨は伊達ではなく、一時間あたりで無理だと判断しEasyへ下げた。主な理由はダウン中に無敵時間が設定されていないことで、1対10という頻繁に起こる圧倒的な数の暴力の前にダウン=行動不能状態中にダメージがどんどん蓄積していくのに希望が持てなかった。Easyに変更後は気を抜いても大丈夫だが、気を抜きすぎると死ぬといった感じのヌルめのアクションゲームへと変わったので、真夏の茹った脳みそで適当に遊ぶには丁度良かったように思う。

本作はキャラカスタマイズ機能が貧弱だ。ビルドではなくカスタマイズという単語を使っているあたりで、すでにハックアンドスラッシュ(RPG)のコアなファンは首をかしげるだろうと思うが、私のように強い武器を拾ったら喜んで取り替えるだけの単純なゲーマーには本作はそれほど悪くない暇つぶしに思える。この言い方もどうかと思うが…例えばA、B、Cと特性の違う三つの剣が存在し、それが自動的かつ順番にレベルアップする。Aの剣がLv2になった次にはBがLv2、次にCといった具合だ。リーチの長いC剣が気に入っていたとしても、レベルの上がった攻撃力重視のA剣がリーチの短さを吹っ飛ばすほど強力になったりもするので、基本的にはゲーム側が勝手にレベル(性能)を上げた武器を順に選びがち。このプレイヤーを誘導するようなカスタマイズシステムが完全にキャラビルドとは真逆の”反強制”となっているわけだが、一切の疑問を持たず、適当に敵をぶん殴れればいいやと割り切れるプレイヤーには悪くないのかもしれない。Nvidiaのビデオカードを使っていればPhysXで敵が派手に吹っ飛ぶので視覚的にも優れていて、アクションゲームとしてなかなか評価できる。

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◆ソロプレイで大事なのは広範囲攻撃の確保だ

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◆絶望のハンドルイベント。①ハンドルを回すと敵が出現し邪魔をする②一定時間たつと再度ハンドルが回せるようなる③再度回すと同じように敵が出現しそれに耐える④計6回ほどハンドルを回すとクリア。このイベントの恐ろしさは難易度ではなく、資金が足りなかったのか、アイデア枯渇を恥ずかしいと感じなかったのか、異様なほど頻繁に出てくる点だ。ただでさえ終始単調なハックアンドスラッシュの抑揚になるべきイベントすらも単調だというのにびっくりするほど大きなため息がでてくる。気の合った友人とのCo-opでも笑い飛ばせるか疑問だ

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Fallout: New Vegas – いんすたんとおれつえー(5)

「なんとなく二週してみたい」というゆるい気持ちが第一にあり、しかしながら本作Fallout: New Vegasは戦闘能力よりもコミュニケーション能力を高めた方がゲームを有利に、そして素早くクリアできるため、何も考えずにプレイすると一週目と同様の遊び方になる可能性が高く、二週することの意味合いが薄くなる恐れがあった。しかしプレイ時間を増やしてまで違うプレイスタイルで遊ぶほどの意欲は無い。そんなどうしたものかと考えていた時に、経験地倍率変更のMod(Choose XP)を発見したので、さっくりと両方の能力を上げればいいじゃんという安易な発想のもと二週目を開始してみた。

私の選んだ経験地倍率は333%増しであるが、考えていた以上のペースでレベルが上がるようになったので、軽い驚きと少し複雑な気分になりながらも伸ばしたいスキルを好き放題伸ばしていった感じだ。開発には悪いが、弾薬システムを無視できるくらいに射撃を強くしたので、気ままに荒野を散策し、適当に銃撃戦をするだけでよくなったのでとても気楽で良かった。Fallout3に近い。あくまで「なんとなく二週してみたい」だけなので超!エキサイティン!!な体験は求めていないのだ。中盤までは戦闘が楽になった分だけ一周目と違う物語展開にしてみようと考えていたのだが、異国の情勢に手や口を出すことが面倒に思えてしまい、結局一週目と同様にYes manのYes manに徹することにした。表面上はリプレイの意味が無かったとも言えるが、創作物の情勢が事細かに描かれるほど現実でいうところの中東というか、縁遠いものとして感じられ、自分がでしゃばるべきではないと自覚できたというか、してしまったというのが成果と言えば成果なのかもしれない。

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◆全ての敵がメタルスライムに見えてくるので戦闘はかなり愉快。この感覚は麻痺せずレベル上限まで続く

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◆レベル上限開放のためDLCを購入してみた。ドンパチ重視と評判のLonesome Roadだ。DLCに相応しいというか、やりすぎというか強力な武具とアイテムが手に入ったので満足感は大きい。特にどこでも寝られる「ベッドロールキット」がゲームブレイカーちっく

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The Elder Scrolls V: Skyrim – 無個性冒険記(1)

膝に矢を受けてしまって~以外の前知識なしでクリアまで。キャラクターはインペリアルでクリア時のレベルは23、スタイルは片手剣に毒を付与して(調合)重装備と回復魔法で安全のゲームを進行させる堅いもの。人に伝える読み物としては何一つ面白くないスタイルであるが、ゲーム進行で困ったところは無かった。失敗だと感じたのは、この遊び方がゲーム側から想像以上に歓迎されていないと気付いたからだ。今回はThe Elder Scrollsシリーズ初プレイということもあり、何をすれば良いゲームか知らなかったわけだが、どうも純戦闘キャラは相当ゲームの世界に入り込んでいないと楽しめないらしい。

楽しめないというのはやや強い言葉だったかもしれないが、それほど大きな問題ではない。何故ならキャラ育成に修正が効くからだ。楽しくないのならば楽しくなるよう方向転換させればよいというわけ。戦闘に余裕がでてくれば、色気を出して錬金や鍛冶や付呪あたりに手を出してみるも良し、思い切って魔術師や泥棒に転職しても良しということなのである・・・というか、それらが開発側の意図であり、ゴリゴリゲームを進めていくようなせっかちなプレイヤーはお呼びでない。そこそこに力押しが通じて、レベルやスキルアップの間隔も適切で、自キャラが強くなる実感があるため、なかなかに熱中して遊べたが、やはりこの手のゲームにどっぷりとはハマれない。

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◆ゲーム開始前は雪山という印象が強かったスカイリムだが、水の描画がとても綺麗で驚いた。逆に吹雪の地域では雪しか見えず、視覚的な面白みがまったく無かった。面白みどころか、手抜きにさえ思え、無性に腹立たしくなり、極力雪山には近づかないようにさえしていた。とりわけ雪山の描画に期待していたわけではなかったが・・・

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◆稀に格好良いKillMove(スクリーンショット)を拝めるのだが、近接攻撃でのフィニッシュは毎回カメラワークがよろしくないなと感じてしまう

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Fable: The Lost Chapters – ゆっくりと遊ぶもの

本作はプレイヤーの選択によりスキルや容姿モラルなどが決まり、善となるか悪となるか、そして少年から壮年へとどのような人生を送るのか…といった主人公キャラクターの成長が楽しめるRPGだ。それ以上の詳しいことはGame Watchの解説を見てほしい。なんとなく自由度が高く、選択肢の多い、楽しそうなゲームに思えるだろう。しかし、これらはあくまでゲームの世界観が気に入ったプレイヤーにしかプラスとならない。というのも悪人になってもゲーム内の進行に関してはさほど有利にならないからだ。例えばFallout3ならば武器屋を襲撃することで大量の武器とお金が得られるので、悪行を行うだけの価値があるわけだが、本作では誰かを襲っても大きな利点がない。というか、『光の鎧』と『闇の鎧』といった瓜二つの防具があっても性能差が無かったりと、意図的に善人と悪人プレイングの差が埋められている。つまり、メリットばかりを追い求めていたら、いつの間にか悪人になっていたということは状況は無く、”利点が無くとも悪行を積み重ねていく”といった明確な悪の意思が必要なのだ。よって、これこそが本当の悪人ロールプレイと言えるのかもしれないが、その反面開発側による強制ともとれる。

ゲームの作りを見れば、ここがFableの最もよく出来ている点であり、世界観の気に入ったプレイヤーを楽しませる大元の仕掛けでもあるのだが、全力でラスボスをぶっ飛ばしにいくプレイスタイルだと、悪人になることの利点が無いため、とりあえず一般人の味方をし、悪いやつを倒し、善人=英雄として世界を救うことになるだろう。購入にいたった理由が、主人公が年齢を重ねることと、評判が良いという二点であったのだが、どうも楽しめなかった。一応はRPG世界における英雄を皮肉ったブラックユーモアなどは理解したつもりであるが、やはり街なかをブラブラするのが好きでないと100%は楽しめないようだ。

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◆命乞いをする相手にトドメを刺すか、助けるかの分かりやすい二択

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◆思ったよりもアクションが重視されていたが、多分出来は良くない。回復剤がいつでもいくらでも使えるため、難易度が高いわけではないが、ガードの成功に利点がなく、敵の回り込むような動きと一度に出現する数が多いため、面倒な作業といった感じ。やたらと取得可能なスキルが多いので、全てを試したわけではないが巨体化のスキルは強かった