Marine Sharpshooter II: Jungle Warfare – クライモリ狙撃

見た感じバリューゲームなので2.3時間で終わるだろうと漠然と思っていたのだが、意外とボリュームがありクリアまで5時間ほどかかった。そのうちの1時間は足の遅い味方NPCを待つだけの待機に使うことになったので、単調なゲームプレイと合わせると精神的に結構キツかった。

ゲームの大まかな流れは、ナビゲーション通りに進むとトリガー湧きで敵が出現するので、スナイパーライフルで撃ちぬいていくといったもの。銃弾は重力や風の影響を受けないようで、スコープで狙ったと通りに当たるはず。はずというのは、草木や障害物が見た目通りの大きさや硬さではないので、銃弾を弾くことがあるからだ。

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敵はほぼ棒立ち状態。どうやら目と耳と頭がついていないようで、難易度Normalで遊んだ限りプレイヤー側が一方的に敵を虐殺していく展開が最後まで続く。また、敵AIのプレイヤー認識能力はかなり弱く、こちらがしゃがむだけで見失ってしまうレベル。そのためシューターとして本作を遊ぶのはオススメできない。(戦闘面がどうしようもないAIなのに、ひっかかりなく動く移動時の頭の良さがアンバランスなのが気になっていたが、AI制御に定評のあるMonolith社のLithTechを使っているということで、ある程度納得できた)

ロケーションは大きく分けて森林と市街地の2つだが、割りと細かく作りこんであり手を抜いているようには感じなかった。Day1はFar CryとVietcongと足して二で割ったようなジャングルで歩いているだけで気分が良くなる雰囲気。Day2はDelta Force: Black Hawk Downのような中東の市街地。Day3以降は薄暗いジャングルが多くなるが、常時ナイトビジョンを装着して行動しするため暗いという印象は無い。

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重ねて言うがシューターとして遊ぶには無理がある。景色を見ながら歩くのが好きなプレイヤーにはギリギリ価値を見いだせるかもしれないが、発売して10年経過したゲームということであらゆるところで厳しいと言わざるをえない。大量の敵が出現する後半にアサルトライフルを持たせてくれたなら、もう少し遊べたような気がするのだが。