DOOM Eternal – 体で覚えよ(63)

前作のDOOM(2016)がどうもしっくりこなかったので、期待していなかったのだが、このゲームは当たりだ。DOOMの名に恥じない出来となっている。初めこそ特有の戦闘システムに抵抗を感じたものの、ゲームを進めていくに従い効果的に使いこなせるようになり、最終的にガンガン突撃してデーモンを虐殺できるようになってくる。操作の習熟がそのまま戦闘力の向上につながりのが体感でき、ゲームを進めるのが楽しい。本当によく出来ている。

ただ、戦闘(ラッシュ)開始時に敵がどれくらい出現するのか予想できないため、戦略を立てられず常に場当たり的な対応をせざるを得ないというデザインにはやや疑問を感じる。が、そんな細かいをことを考えている暇があればトリガーを引いて目の前のデーモンをぶち殺せということなのだろう。


◆ファイアバーをくぐって進む溶岩ステージのマリオ感


◆ワンボタン発動で前作よりも使いやすくなった弾薬回復チェーンソー。温存するよりも気楽に使った方が楽しく遊べそうだ

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Doom 3: Phobos – 多要素(62)

Mod of the Year Awards 2020のTOP100に選出されたDoom 3: Phobosを公開されているEp2までクリア。グラフィックからアートデザイン、戦闘バランスまでとにかく出来が良かった。よくid Tech 4をここまで改造したと感心する。特に戦闘に関しては”理想的なDOOM3″といった感じで、ショットガンの射程が伸びていたり、チェーンガンの全体的な見直し、各種効果音の向上(これは好みか)など旧来のファンが気に入りそうな物となっている。プレイヤーが強化された分だけ、敵も強くなっており、程よい塩梅だ。気になる点は戦う距離がやや遠くなった分だけQuake4に近くなっていることか。

戦闘だけ見ればClassic Doom 3Doom 3 to Doom 2のような超楽しいバランス調整modなのだが、本modはHalf-Life形式のパズルや女性キャラクターとの親密な会話、ポイントアンドクリック形式の謎解きなど、多様な要素が混ざっている。私はmodというのは製作者が自由に作るべきだという姿勢を取っているので、ああしてくれこうしてくれとは言わないが、私の想像する多くのDOOM3プレイヤーはこれらの要素を充分に楽しめるか疑問だ。客観的な出来の良さとプレイヤーの満足感が離れやすいmodのように思う。


◆ショットガンの強化により、従来の微妙な距離での撃ち損じなし


◆ポイントアンドクリックのパート。アクションゲーマーとしては戦闘の息抜きに入る程度がちょうどいいと思うが、なかなか頻繁にこちらに切り替わり、面倒くささばかりを感じる

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HardQore 2 – 平面化(61)

DOOM3を横スクロールアクションへと変更したMod。Demo版(>patch)。DOOM3らしい良質な撃ち心地のままに2D特有の軽快アクションが組み合わさったので、操作しているだけでも相当楽しい。2009年のDemo公開から長らく音沙汰なしだったが、近頃Hard Copsと名前を変え、DOOM3 source portのdhewm3に対応させた完全版を製作しているようだ。気になった人はチェックしてみると良いだろう。


◆暗闇やパズルなんて存在しねぇ!走って飛んで撃て!!

Doom Zero – 名前は大層だが(60)

idとBethesdaから公式にライセンスされたDoom Zeroを軽く遊んでみた。名前から想像できるかもしれないが、DOOM(1993)に寄った作りとなっているため、戦闘やMAPの構造はあっさり目。その分だけパズル要素が強くなっており、なかでもスイッチ関連はどこで作動しているか分かりにくく、ドツボにハマりやすい。客観的な出来は良いが、結構好き嫌いが分かれるように思う。

  • MAP09…凝った作りが好き
  • MAP13…サクサク、ノリノリで進められて楽しい
  • MAP28…道の繋がっていく感覚が心地よい


◆柔らかい敵が多く、戦闘面で苦労することは無いと思われる


◆新敵の「アルファソウル」はDOOM(1993)のアルファビルドに入っていた未使用データを復元させて作ったとのこと

Unloved – 最後に愛は勝つ(59)

2010年にCacowardsに選出されたホラー系PWADのUnlovedをクリアまで。雰囲気や戦闘難易度もよく出来ており、遊びやすい。HereticやHexen、新規の敵など多彩な敵が登場し、かつ、それらの投入タイミングも上手で、ほどよい緊張感が持続するようになっている。やや進行ルートが分かりにくい点(Hub構造)もあるが、不満はそれくらいもので結構お勧めできる。