Sinister City – 酒か炭酸でも飲みながら

なんとなくADVを遊びたいと思っていた時に、公式で日本語が入っていて格安だったので購入してみた。システムは標準的なpoint-and-clickとなっており、怪しそうなところをポチポチ調べていく流れだ。難易度カジュアルだと、一定時間ゲーム内で進展が無い場合、勝手に正解の場所が青く光ってしまうため、自力でクリアしたいというのであれば難易度を上げるのが良いだろう。カジュアルゲームとはいえ、あまりに早く正解を示してしまうのは考えもので、これは難易度別ではなくオプションで調節できるようにして欲しかった。

また、本作はカジュアルゲームにとって重要な効果音に、耳障りの良いものを取り入れており、クリックするのが気持ち良い、心地よいというところまで作り上げてあるので、これは素直に褒めることができる。物語の方とは言うと、陽気な監督が撮ったB級吸血鬼映画といった感じで、内容はあってないようなもの。しかし、クスリと笑える箇所も多いし、決してつまらないというわけでもない。何か飲みながら気軽に読み進めるのが良いだろう。最後の展開はとても後味の悪いものとなっているが、「後味の悪いものをお約束のごとく用意してくれる」というのが、私にとっては安心へとつながり、とても安らぐのである。あー…やっぱりこうなっちゃうのね♪

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◆B級C級映画のノリで繰り広げられる喜劇的な吸血鬼の物語

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◆ポイント・アンド・クリックの後にはミニゲームが待っている。適度な難易度で頭の体操に丁度よい