Tomb Raider: Anniversary – 私はたぶん300人目だと思うから

先日「見るからに力づくで物事を解決しそうなキャラクター」が主人公のDarksidersというアクションゲームを触ってみたのだが、さぞかし派手に暴れられると思いきや、実は戦闘以上に進むべき道を探すパズルに重点が置かれていたので、戦闘の爽快感が打ち消されて、どうにも好きになれなかった。そこで、似たようなパズル要素を持ち、途中まで進めていたTomb Raider: Anniversaryを思い出し、最後までやってみたというわけだ。

本作をクリアする上で、かなりの数のWalkthroughを見てしまったので偉そうなことは言えないが、単純に遊んでよかったと思える出来だった。遺跡冒険の名作である初代のリメイクということで、各所の静かな雰囲気がとても心地よく、軽快にキビキビと動くララ・クロフトは最も成功したゲームヒロインの名に相応しい格好良さであった。気持ち程度にもう少しララを動かしてみたいのだが、やはりTomb Raiderというゲームを心から楽しむには自力クリアが不可欠だろうと思うので、難易度が低いと噂のTomb Raider: Legendを検討中。

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たくさんララを殺してごめんなさい

Alan Wake – 遊べる戦闘DLC(3)

「シグナル」と「小説家」のDLCを各2時間ほどでクリア。Alan Wakeは本編の後半から物語を投げっぱなしに作っているように感じたので、このDLCでも真剣に物語を読まなかったが、戦闘はやや手応えがあるように作られていたので楽しめた。周りをよく見れば、有利に進められるようにうまくオブジェクトを配置してあるのは良かったと思う。

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DLCの前にAmerican Nightmareをやってしまった

American Nightmareをプレイして違和感を感じたのは、本編から物語が飛んでいること。聞きなれない単語が結構な頻度で出てくるが、クリアしたら理解できると思ったので、気にしないで進めてみたのだが、最後になっても意味不明のままだった。

クリアしたあとに気がついたが、本編には追加シナリオがDLCとして付いているのだ。American Nightmareは「シグナル」「小説家」という追加シナリオ以降の話なので、理由がない限り先にそれらをやっておくのが良いだろう。遊ぶ際にはAlan Wake本編からエピソード→難易度→特別編と選択しなければいけないので、若干わかりにくい。ただし、順番通りに遊んでも肝心な部分は謎だらけなので、どうでもいいといえばどうでもいい。

Alan Wake’s American Nightmare – 期待はずれ

「期待はずれ」というのは、スタンドアローンとは言え拡張パックなので、物語ではなく戦闘を全面に押したデザインになっていると思っていたが、そうではなかったということだ。変な期待をしなければ「悪くない」というところ。

物語と戦闘のどちらを重視したいのか

Alanの小説家らしいスタミナの無さは解消され、MAPも広くなり、好き放題距離を調整できるようなった。加えてライトの回復速度も上がったので、難易度は駄々下がり。敵の攻撃を避ける動作も必要なく敵を倒せるので、「Alan Wakeの戦闘」である必要を感じない。ここまで戦闘の難易度を減らしたのは、物語に集中してほしいのだろうと思って真剣に読んだのだが、よくわからないというが正直なところ。つまり何が目玉のゲームなのかわからないのだ。アクションゲームとして強く味付けしてきているので、恐らくオマケのアーケードモードを楽しんでくれということなのだろうが、それを目当てに買うほどの物好きは少ないだろう。

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ストーリーを補足している原稿を数多く拾うと、強力な武器がアンロックされる。これにより物語を読むのを強制されているような感覚になる。

Mr.Scratch

American NightmareはMr.Scratchというキャラクターとモニター(TV)越しに対峙するのだが、送られてくる映像は猟奇的なものもあり、ひどく気分を害する。よく出来ているといえるが、やり過ぎともとれた。

日本語音声から英語音声に

低予算(XBLA)だということなので、日本語音声が入っていない。これにより本編とは雰囲気がかなり変わるので、最初は別のゲームをやっているような感覚に陥ったが、最終的には慣れた。

Cryostasis: Sleep of Reason – 雰囲気を満喫した(2)

プレイしている時の没入感が高すぎて、寒さと暗さでいっぱいになったが、無事にクリア。チャプター15まではぼんやりとしたストーリーだったのが、16から17にかけて大きく動いて18で綺麗に終わった。詳しくは書かないが、ゲーム内容と物語がよくまとまっていたので遊んでよかった。良い物語ではあるが、隅から隅までキッチリと描かれているわけではないので注意が必要だ。個人的にはストーリーというものは突き詰めて考察しても意味が無いと思うので、よかったなぁと感じたら、ぼやけたままにしてもよいのではないだろうか。

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入手できる武器のバランスは悪く、後半はSMG(PPSh-41)だけあればあとはいらないという感じ。無理すればボルトアクション(Mosin Nagant)でもなんとか戦えるが、メインでの運用は難しいだろう。

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◆…寒い。銃が凍ってしまうが、撃てなくなるということはない

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◆シロクマの毛の描写が良い。Vivisectorからパワーアップしている

Cryostasis: Sleep of Reason – 極寒アドベンチャー(1)

いつの間にか体温が下がった感覚に襲われるほど、よくできた極寒の表現。すばらしい体験を与えてくれるゲームだ。画面の前で暑さを感じたFar Cry 2とはちょうど真逆。一人称視点のシューターではあるが戦闘はオマケ程度だ。撃って楽しいゲームではないが、プレイした記憶はずっと残るだろう。グラフィックは本当に見て損がない。

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部屋一面の氷をPhysXに計算させるのでゲーム動作は非常に重いが、意味のある重さだ。ハードウェアが大好きな人間には堪らないだろう。PhysX専用にGTX480を割り当ててみたが、快適とはいかないまでも30fpsは出ているので長い間寝かせておいてよかったと思う。EAX Advanced HDは良好。頭がおかしいほどサウンドに力が入っているので、没入感は非常に高い。

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主人公は死んでいる物の記憶を読み取るMental Echoという能力を使える。それを使って「過去に何があったの~?」と覗き見をしながら物語をつないでいくのがゲームの目的だ。Mental Echoを使った後は、若干の謎解きを要求されるが適切な難易度になっている。

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ゲームの進行度は50%といったところだが、物語はまだ謎だらけ。一本道の上に単調という評判だが、個人的にはそう感じない。事前にドンパチが無いことを知っていたというよりは、単調ではなくスローなだけだと気が付いたからだ。

開発のAction Formsには以前Vivisector: Beast Withinで遊ばせてもらったが、同じ会社が作っているとは思えないほど変わっている。もちろん良い方向にだ。ケモケモした要素が少なくなっているので残念だなと思っていたのだが、iOS と Androidに恐竜FPSを作っていたので超安心。