Sonic Adventure DX – ソニックのみクリア

本作は複数のプレイアブルキャラクターが登場し、その各キャラにストーリーが割り当てられているため、全六キャラでクリアしないことには物語の全容が理解できない。主人公ソニックだけを操作するゲームだと思っていたので、少々面を食らってしまった。しかし、ご存知の方もおられるだろうが、私は速いゲーム性が好みであり、ストーリーにも興味が薄く、各ゲームの美味しいところをつまみ食いするのにも抵抗がないため、ソニック一匹を爆走させて”ゲームクリア”することを簡単に決めてしまったわけだ。

本作はとにかくソニックのコミカルで爽快なスピード感がもの凄い。2Dから3Dへと変わり、3D空間を縦横無尽に、目で追うのがやっとの速度で走り回るソニックはゲーム史に残りそうなほどの素早さだ。そのスピード感を大きく支えているのがカメラワークなのだが、こいつがかなりの極端で、スピード感ばかりを追求し、音速のハリネズミを格好良く写すことに多くを割り振りすぎている。結果、ソニックばかりに焦点が当たり、進むべき道(空間)を把握しにくく、右に移動していてもカメラが急に動いて上に移動してしまうような誤動作が頻繁に起こる。アクションゲームとしては劣悪と言わざるをえない。この如何に格好良く爽快に走れるかを全力で設計した”キャラゲー”をどこまで許容できるかで本作の好き嫌いが変わるだろう。

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◆キーン。走るのがとにかく爽快…ってなんだか爽快って単語しか書いてないな

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◆どの方向にキーを入れれば?といった状況は多いが、基本的に前進しているだけでカメラの角度が変わり、勝手にソニック曲がってくれる

Deadlight – 緻密な2D描画が価値か

パルクール要素があり、瞬間的に正解ルートを発見しなければならないという意味で2D版Mirror’s Edgeのように感じた。が、まぁしかし何に似ていようが本作はDeadlightという独立したゲームなのだから、素直に単品で見て遊べば良いだけだ。

本作のゲーム性は大きくパズルとアクションの二つに分けられる。パズルの方は初期状態からヒントが表示されており、目標物周辺に矢印が見えていることと、パズルそのものの難易度が低いことから、さほど重視されていないように思える。アクションの方はと言うと、こちらも特に難しいわけではないので、全体的に易しいゲームと言えそうだ。ただし、終盤近くになると、その易しいゲームを無理に難しくしようとしたようで、初見殺しに加え何故死んだのか分かりにくいパターンが増えてくる。そうなると死亡から復活の間の長いローディング時間も気になってくるもので、クリア後の心象はあまり良くない。

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◆アメリカ在住のSasuke(33)

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◆やたらとレトロでダークなアクションステージに迷い込んでしまったSasuke(33)

Bastion – 皆が器用なわけでは

時たま無性にパッドでアクションゲームが遊びたくなるので、積んでいた本作をクリアまで。アクションゲームとしては防御(ガード)が強く、画面を見ていたほうが有利になる調整なので好みであるが、全体を通してやることが変わらないため、やや単調かなといった印象。飽きる前に新しい武器が手に入ったり、既存の武器強化が可能になるため、プレイヤー側に「飽きた!」と明確に思わせないような作りにはなっているものの、基本的に戦闘は”少しだけ”気を引き締めておけば大丈夫といった程度にのんびりとしたものだ。考えていたよりもRPG色が強くアクション色が弱かったので、少し残念。

RPG色が強いということで、ストーリーについて移るが、これはなんだかよくわからなかった。というのも、戦闘中にも話が進んでしまうため、アクションゲームをしながら英語のリスニングなり字幕を読まなければいけないのだ。私は二つのことが同時に行えない不器用な人間なので、目の前の敵をハンマーでぶん殴ったり、火炎放射器で燃やしたりしている時に英語は聞き取れないし、日本語も目に入らないのである。そもそもひどく抽象的な語りかけが多く、投げっぱなしジャーマンなゲーム導入部分から本作の世界そのものに、ほとんど興味をそそられない。そんな状態でストーリーから置いてきぼりにされてしまえば、当然追う気にもなれない。レベリングをしてもっと余裕を持ってプレイしろということだろうか?

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◆幻想的なビジュアルとBGMは高水準で、視覚と聴覚へのアプローチは成功している

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◆後半には攻撃に体力吸収がのるようになり(ドレイン)、火炎放射で体力が回復する夢のシチュエーションが実現する

Postal 2: Corkscrew RuLes – ナニを探すんだよ(9)

『ポスタル2 ロシアより愛をこめて』を難易度Mediumにてクリア。本作は数々のユーモアある場面(ファン以外からはユーモアに見えないケド)がぶつ切り上に配置されているため、「馬鹿だなぁー」「・・・」「いやいやいやおかしいでしょ!」「・・・」「まーた殺して解決か(嬉)」と愉快なイベントと退屈な移動パートが交互にやってくるのが、問題のように思う。全体を見ればロシアゲーにありがちなゆったりとしたテンポで進むため、トロいゲームといった印象が強い。無印Postal 2も長閑な町を進むため、ゆったりした印象であるが、町の作りを見れば本作のほうが田舎のように思え、時間の流れが遅く感じる。ただ、その町並み自体はなかなか作り込まれており、風情に溢れているため、一概に悪だと決めつけられないのが悩ましい。唐突で強引なまとめとしては、無印と同じではあるけれど自由度が奪われているので「ファンならばまぁまぁ楽しめる」といったところに落ち着くと思う。ゲーム性はお察しください。内容重視のレビューは洋ゲー丼の記事を見てほしい。

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◆ぼくちゃんおつかいだいすき♪(ドレミファだいじょーぶのテーマで)

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◆すまねぇ、ロシア語はさっぱりなんだ。FPSを遊び始めてこんなにも日本語マニュアルが役になったのは始めてではないだろうか。目的が英語化されていないことにびっくり。キリル文字の読みは意外と単純だと聞くが・・・

Zombie Driver HD – いのちだいじに

先日、人を轢き殺す度に得点が加算されるぶっ飛び設定のカルト映画を鑑賞したところ、圧倒的な表現の自由に感銘を受けると共に「僕も轢かなきゃ」といった使命感が沸々と湧いてきたので、Zombie Driver HDのストーリーモードを軽く一週してみました。本当は積んでいるCarmageddon(1997)の方が映画の設定にも近く、ベストではあったのですが、なにしろ今年は暑い。暑すぎる。こうも暑いとゲームの操作やルールを覚えるのが億劫になるので、一度触れ、感触を掴んでいるZombie Driverと同じであろうZombie Driver HDを思い出したわけです。クリアした簡単な感想としては、気軽に、とても気軽にゾンビを轢くことができるので、その手のゲームが好きな人には良いゲームかと思います。一部の人からは理想的な一芸インディーズゲームに見えるでしょう。

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現在Steamストアから無印Zombie Driverは消えており、HDがそれと入れ替わる形になりましたが、変わったのは名前そのままにHigh Definition化したわけではなく(多少は高画質化されているのでしょうが)、画質よりもゲーム設計面が見直されています。特にゾンビが軽くなった点が大きい。私はもちろん、生身の人間を轢いた経験は無いのですが、仮に轢くとなると50kg以上の肉の塊が車体にぶつかるわけですから、かなりの衝撃とともに車は減速してしまいます。この物理演算を真面目にやってしまったのが無印Zombie Driverです。蟻のようなゾンビの群れに突っ込むと、数体を倒した辺りで車が大きく減速してしまい、加速する間もなくゾンビ達に取り囲まれ大ダメージを受けることになります。ざっくり言うと、ゾンビを轢くと不利になります。

私を含めた頭の良くないプレイヤー達は「ゾンビを轢いて気持ちよくなれる」と勝手に思い込んで、トレイラーを注意深く見ず、ゲームを購入したかと思うのですが、実際にそうすると轢けば轢くだけ不利になり、何も面白くないうえゲームのクリアに支障が出ます。後半はそれが顕著で、ゾンビ達が道路の真ん中を我が物顔で練り歩くのを横目に、プレイヤー側は体力を減らさぬよう道路の端をせこせこ運転する展開になり、かなり気分が盛り下がります。この調整自体はリアルで悪くないのですが、それはもっとサバイバル(生き残り)を全面に押したゲームでやればいいわけで、購入者はかなりのミスマッチ感を受けたように推察されます。しかしそれがHDになり、どういうわけか暴力ゲーム大好きっ子が求めているようなものに超変化しました。つまりはゾンビが適度に柔らかく軽くなり、轢いても速度がほとんど落ちず、気軽に好きなように轢ける撃ち殺せる、快楽重視のカーコンバットゲームに生まれ変わったのです。ただ、そのままだと簡単かつ単調な印象を与えてしまうと恐れたのか、バランスをとるように夜間ステージや銃器が使えないステージを挟んだりと、面倒すぎない程度に面倒さを増やしている点がよく出来ています。やはり、多少は苦労した方がゲームは面白いよねといった開発の意思を感じました。

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◆超火力の戦車が操作できるステージはお祭り感があって良い

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◆まとまったゾンビを倒すのが得意な火炎放射武器

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