Call of Duty: WWII – こういうのでいいんだよ(24)

Activision Blizzard買収によりPC Game Passで遊べるのではないかと様子見していたが、どうも雲行きが怪しくなってきたため、セール期間を利用して購入してみた。難易度レギュラー(2/4)にて一周。今回は久しぶりに体力回復がメディキット方式になっており初代を意識しているようだ。メディキット自体は味方への声掛けで貰えたり、敵のキャンプ地点にも目立たぬよう置いてあるため、かなりの数手に入り、ダメージの蓄積で死ぬことはないのだが、それでも近年の自動回復よりかは戦闘に緊張を感じられてよかった。

大まかにはいつも通りのキャンペーン。革新的な体験を求めてシリーズを買うユーザーは少ないと思うので、これは悪い点ではない。実際に私も安定した質のWW2作品を求めて購入したからだ。リッチなスクリプト演出も金額に見合ったものとなっており、満足感がある。直感的に把握できないQTEシステムにはやや疑問を感じるが、カーチェイスやステルス、ドッグファイトなどのミニゲーム的要素も数回リトライすれば突破できる難易度かつ短い尺になっており、銃を撃ちたくてしょうがないプレイヤーへの配慮なのだろう。そつなくまとまっていて好印象だ。こういうのでいいんだよ。


◆最初のミッションがD-Dayのオマハビーチなのは、プレイヤーの心をガッと鷲掴みに来ている。派手で迫力があってFPSの良いところが全面に押し出ていていてヨシ。一周してみると、ここがピークだったんじゃないかという気も若干するが…現代的なグラフィックでこれを作ってくれたことに感謝


◆ストーリーは楽しみながら読めていたが、中盤から急速に嫌いになっていった。プレイに支障がでるようなモヤモヤした話にする必要があったのだろうか?こういう面倒な話は映画で見ればいいと思っている派だ

Rise of the Tomb Raider – VRテスト(3)

所持しているゲームからVRを試せる本作を選択。ゲームを40分ほど進行させるとVRで遊べるゲームモードが解放されるので、Meta Quest 2を有線接続で動かしてみた。比較対象が少ないので何とも言えないが、デフォルト設定の画質ではそれなりで見え、悪くないように思えた。この辺りはやはり他のソフトをいくつか見てみないとなんとも言えない。

ゲーム内容はクラフト家の事情を謎解きしながら読んでいく感じ。時折テキストが歪んで読めなくなったが、これはむしろVR機器の固定やピント調節のチェックとして機能していた。雰囲気で解けるゲーム的な仕掛けばかりだったが、アイテム欄を参照する箇所で詰まってしまった。Quest 2の基本操作が覚束ないまま開始したため、アイテム欄を開くための操作が分からなかったのだ。いろいろ格闘しながら左手のスティックの押し込みだと分かった後には、重要なヒントが頭から消えており、いやヒントがあったことすら忘れたためどん詰まりに。…少し攻略サイトの世話になりながらのクリア。体を大きく動かすといったアクションは無かったものの、酔いもなく、機器のテストとしては悪くなかったように思う。


◆このスクリーンショットはVRモードで撮影したものではない。実際のプレイで用いられている魚眼レンズのような写真を貼ってもしょうがないだろうし、今後どのように記事を書いていこうか考え中

Titan Quest Anniversary Edition – 感謝しながら消化(33)

先日クリアしたTitan Quest: Eternal Embersと手を付けていなかったTitan Quest: Atlantisのサブクエストを全て完了させた。Atlantisはメインクエストが存在しないサブクエストのみの構成だ。これでTitan QuestがAnniversary Editionになってから発売された三つのDLCを全て攻略したことになる。程よい区切りのポイントだと思うので、数百時間楽しめませてもらったTQとはこの辺りにしたい。極限までキャラクターを強くするのではなく、気になった要素を組み合わせたキャラクターがどのように成長するか検証する設計は飽きっぽい私によく合っていたように思う。ありがとうTQ。


◆タイトルにもなっているアトランティス付近は植物に覆われている遺跡といった感じで雰囲気が良い。お手本のようなファンタジーにふとSacred2のドライアドの森を思い出した。こういった明るいマップが多いのがTQの特徴魅力で、DiaboやPoEといった流行りのハクスラと違うところだ


◆最終構成。早くて簡単にクリアできたが、ディフェンシブすぎたのか爽快感は少なめ。ルーンマスタリと新装備の理解度が上がれば、それなりに攻撃面を伸ばせそうに思えるが…まぁビルドを詰めるのは他のプレイヤーに任せたい

PowerSlave Exhumed – 慣れていないならコチラ(2)

DOS版PowerSlave投稿時にコメントで紹介してもらったPowerSlave Exhumedをクリア。こちらは家庭用をリメイクしたもので、PS版とサターン版の固有要素を上手に合成し、現代環境に適応させた決定版のような存在となっている。グラフィック強化やマウス回りへの不満はなく、終始快適だった。MAP構造が別物かつどちらもよく出来ているので、一概にどちらが良いかは言えないが、サクっと遊びたいなら本作Exhumed、じっくりと遊びたいならDOS版ソースポートといった感じだろうか。


◆DOS版ではマップの高低差を活かしてプレイヤーの視界に入らないように接近してきた厄介なOmen Wasp。しかし本作のOmenじゃないWaspは遠くからのんびりと真っすぐに近寄ってくることが多かった。弾薬調整係兼息抜き要員


◆DOS版になかった魔法(?)を使った武器。トレイラーではトリガーハッピーっぽい雰囲気でめちゃくちゃ楽しそうだったが、自分で使ってみると威力も使い勝手も今一つで少し残念。武器使用シーンの再生速度を上げると何でも楽しそうに見える説

鉄拳7はえらい

TEKKEN 7とUNDER NIGHT IN-BIRTH Exe:Late[st]とGUILTY GEAR -STRIVE-とTHE KING OF FIGHTERS XVの実績を全て解除したので、鉄拳が優れていたことを書きたい。格闘ゲームと言えば、ネット対戦こそがメインコンテンツのような顔をしているが、これは間違いなくエンドコンテンツだ。最後のお楽しみである。おまけとも言っていい。ただ、エンドコンテンツのように感じないのはクリアに相当するものが分かりにくいからだと思う。アーケードの匂いが残っていた時代であれば最高レベルのCPUに勝つというのが攻略雑誌の記事になる程度にクリアの指標となっていたが、現在では実績解除条件の一つであることも珍しくなく、とても終わりを意味しているように思えない。

つまりは全実績解除こそがゲームクリアと言いたいのだ。大方のタイトルは全てのゲームモードに触る必要があるため、ことさらクリアした感触を得られる。鉄拳7はこのクリアを楽にした(=終わりを明確に示した)ため、ネット対戦がエンドコンテンツと見えやすくなっている。ゲームをクリアした後ならばネット対戦でボコボコにされてたとしても「強い奴ばっかりでつまんね」とさくっと辞めていいし、「せっかく買ったしコイツぐらいは見返したろ」と頑張るのもいいだろう。クリア後だからこそ、次の行動を選びやすいのだ。これだけではないが、鉄拳は各種タイトルの中でもユーザーに時間も労力を負担させない優しい作りになっている。他ジャンルのヒットゲームは当たり前にやっていることではあるが。逆にプレイヤーに無駄な時間を強いるだけのつまらない実績を用意したKOF15は猛省してほしい。


◆鉄拳7で関心したのは物語に深く絡まないキャラクターのストーリーが簡単に読めることだ。因縁のある相手一人だけに勝てばOKなのでほんの1.2分だ。画面左のポールであればパンダといった具合。KOF15は未だに30年前から続くアーケードモードのクリアとなっており、どんなに頑張っても15分はかかる。常人はこんな無駄な時間に耐えられない


◆GGSTのボス名残雪。格闘ゲームの悪いところを詰め込んだ怪物。なんというか…攻略を見ずにクリアしたら大したものだと思う。使用キャラによってはかなり苦しいのではないだろうか。コイツさえいなければ鉄拳7に並ぶほどの実績構成だった

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